正論で争いを仕掛けてくる 相手の言葉なんて真に受けるな!
自分を大切にしている人は、相手の言葉に惑わされません。
自分を大切にしている人は、相手の感情に振り回されません。
相手の言葉を真に受けない。自分が感じる「感じ方」を信じることで、争いのない満足する人生を送ることができるようになります。
題名 正論で争いを仕掛けてくる 相手の言葉なんて 真に受けるな!
著者 石原加受子(いしはら・かずこ)
発行 株式会社ぱる出版
感想
著者の石原加受子さんは、自分を愛し、自分らしく、もっと楽に生きることを目指す「自分中心心理学」を提唱する、心理相談研究所オールイズワン代表で、人間関係を改善するセミナー、カウンセリングなどを長年こなし、悩める人々のために活躍されています。
また著書も「平気であなたを傷つけてくる人から自分を守る本」など多数執筆されています。
人は他人と争いたいとはけっして思っていません。ですが、話しをしているうちに、ついつい感情的になり、気分を悪くしてしまうことがあります。
どんな場合にも、絶対に「自分を傷つけない」、争いになる前に「降りる」ことで、わずらわしい問題の多くがなくなってしまうと言います。
相手の言葉を真に受けない。人の言葉を信じるよりも、自分が感じる「感じ方」を信じる。そうすることで、気持ちよく人生を過ごすことができるようになると本書は教えています。
こんな方におススメ!
☆冷静になれず特定の人といつも口げんかをしてしまう方
☆話しをしているうちについつい感情的になってしまう方
☆言葉で相手を納得させようとしてしまう方
感想
誰もが口論なんてしたいとは思っていません。なるべくなら有意義な会話を楽しみ、相手と心を通わせたいと願っています。
しかし、口論までいかなくても会話をしているうちにだんだんとネガティブな気分の良くない雰囲気になることがあります。
どんなにこちらが正論だと思って話していても、相手からしてみれば、「相手が自分を認めさせようとして迫る」攻撃と映っているかもしれません。
「相手に理解してほしい」という行動が、「相手が自分を満足させてくれるよう要求する」という支配的な考えにすり替わっている可能性もあり、相手に満足感をもたらしてほしいと要求しているかぎり、自分の望む結果を手に入れることはできません。
なぜなら、自分の意識が他人の方に向かい、自分の方にはないからです。満足を実感するのは自分自身なのです。
それに気づかず、相手に対して要求をつづけていると“満足のフラストレーション”がたまっていくでしょう。これに気づかないと、相手とは話しをするたびに争いになってしまい、お互い傷ついて終わってしまいます。
これを避けるためには、相手の感情に乗るのではなく、自分の感情に気づくことです。
自分の心を傷つけないためには、相手の感情に乗っていったり、相手を言葉で説得したり、自分で自分を傷つけるのを防ぐことを努力したほうが良いでしょう。
それが“自分の感情を基準にして、自分の方から「やめる」、あるいは「降りる。撤去する。撤退する。引き返す。去る」”という発想なのです。
例えば誰かと話しをしている時にネガティブな感情が生まれ、このままつづけていると自分自身が感情的になりそうだと感じる。そういう場合には「自分中心」になって「争わない」という選択をすることで、無用な争いで傷つけあったりすることがなくなり、好ましくない事態から自分を守ることができるようになります。
自分の中でネガティブな感情が起こりそうだなと気づいたなら、それを合図として「その会話をやめる」ということを自分の人生の形とする。これができたなら、すばらしい人生になっていくと著者は教えてくれています。
目次
第1章 1つの場面には過去の背景がある ☆いまの出来事は過去の出来事とリンクする 第2章 正論を振りかざしても人は動かない 第3章 「でも」と「わかって」と「どうして」で争いが勃発する 第4章 相手の言葉を真に受けるな! 第5章 争うことが目標となっている 第6章 人間関係は大きく分けると2つの関わり方しかない 第7章 自分を守るために、ネガティブな環境の中に身を晒すな! |
【今日紹介した本】
正論で争いを仕掛けてくる 相手の言葉なんて 真に受けるな!
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Comment
初めまして。
自分を持つ。
自分の軸を持つ。
これって大事ですよね。
日常会話で、口論になることって、
ほんとネガティブになります。
たとえそれに近い状況になっても、
本気で話し合っていて、
その話が終わったら、
まったく違う話でお互い笑ってる。
こういうのも理想のひとつですね。
いろいろと考えさせていただきました。
ありがとうございます。
葛西 龍様 ありがとうございます。
楽しくなるか、あるいはそうならないかは本当に自分しだいなんですよね。マイナスの感情が芽生えてきたら、そこから離れるということも一つの方法です。争わないで誰とでも分かり合えることは理想ですが、なるべくそれに近い状況はつくりだしたいと日々考えながら過ごしています。