「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!
この本は、有名な会話術の講師が書いたコミュニケーション術ではありません。現場で培った実際に使えるコミュニケーション術です。
本書は、日常の生活が豊かで「おもしろい」にみちあふれ、快適に過ごせるよう導いてくれます。
題名 「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!
著者 吉田照幸(よしだ・てるゆき)
発行 SBクリエイティブ株式会社
内容
著者の吉田照幸さんは、1969年福岡県生まれ。1993年にNHKに入局し、現在はエンターテイメント系の番組を中心に活躍するNHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサーです。
2004年に「サラリーマンNEO」を企画、2013年からは、連続テレビ小説「あまちゃん」の演出を異例のレンタル移籍で担当し、活躍の場を広げています。
本書は、NHKのエンターテイメントを中心とした番組を制作する中で、著者が身につけてきた「ウケる」話しの極意をまとめた本です。
「ウケる」話しをするには、テンションを上げて、自分自身がおもしろい人間にならなければいけないと考えてしまいがちですが、本書には“自分がおもしろい人間でなくても、おもしろいと思われる術”が書いてあります。
必死に「ウケる」話しをするのではなく、相手の話しをしっかり「ウケる」。相手の気持ちを考える「おもてなし」こそが「ウケる」話しの肝だと著者は考えます。
つまり、コミュニケーション能力を上げることこそが、おもしろいと思われる方法なのです。
ディレクターや監督として活躍し、現場で培った生のコミュニケーション術を本書は教えてくれています。
こんな方におススメ!
☆無理にテンションを上げて会話をしている方
☆上司に可愛がられ、部下からは慕われたい方
☆「自分はおもしろくない」とがっかりした経験をしたことがある方
感想
楽しい会話をするのに無理にテンションを上げる必要はないと教えてくれています。そのかわり場の空気を読む、相手の気持ちを考えるなど、周りの人に気分よくなってもらおうとする「おもてなし」の心が大事だと著者は考えます。
相手のことを思い、喜んでもらうという心を持つことで会話がはずみ、笑いを引き起こします。ですので、おもしろい話しをしようと自分が前面に出てしまうと、かえって相手に伝わりません。
おもしろい人は、場の雰囲気を客観的につかんでいるからこそ、思い切って言いたいことが言えるのです。
これらのことを著者は以下のようにまとめています。
自分で楽しい話をするより、相手が楽しいと思う話しをすること
自分1人でその場を盛り上げようとするより、その場を見ながら話しをすること
自分ならではの視点で話をすること。無理はしないこと
また、本書の後半では、会話がはずむ公式を教えてくれています。
上にはツッコんで、下にはボケる
これは会社で愛されるコツとして紹介されています。上司は自分にたてつかない範囲で意見を言ってくれる人を可愛がり、後輩は上の人に遠慮しているものなので、ボケることで距離が縮まるようです。
人は自分の話を聞いてもらっているときが一番楽しい
聞くが8割、話すは2割。特にまだそんなに関係性が深くない人の場合はなおさらですね。
目次
CHAPTER1 なぜあなたの会話は、ウケないのか? 楽しく会話をするために間違っていること CHAPTER2 まずは「ウケる」場を作れ! CHAPTER3 話し方をちょっと変えただけで CHAPTER4 シチュエーション別 CHAPTER5 スピーチ・司会など |
【今日紹介した本】
「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!
Amazon
楽天
↓ランキング参加しています!
スポンサーリンク
関連記事
-
佐藤可士和のクリエイティブシンキング
クリエイティブとは、アーティスティックな表現方法のことではありません。 現状を良くするために創
-
ヤバイ出世学 気弱なあなたも会社で一目置かれる心理術
出世する人と出世できない人の違いは何でしょう?それは「評価されるルール」に従って行動しているか否かで
-
ちょっと包んだほうが人間関係はうまくいく -相手のこころを包み込む「魔法の風呂敷」
本書は、いろいろな包み方を紹介しています。「包む」ことによってビジネスパーソンなら周りからの評価も上
-
初対面で話がはずむ おもしろい伝え方の公式
どうやったらおもしろい伝え方ができるのか。 元落語家であり、ベテラン放送作家の著者が誰でもおも
-
ストレスゼロの伝え方
他人に自分の考えを伝えるということは、あまりにも日常的であたり前のことです。だから多くの人は「伝える
-
話を噛み合わせる技術
目標を達成するうえで重要なスキルは話し方ではなく、「話を前に進める力」です。本書では、話が前に進まな
-
上司の常識は、部下にとって非常識
日常交わされるような会話例とその背景にある心理メカニズムを示し、時代的な背景を含めて上司と今どきの部
-
プレゼンできない社員はいらない
私たちは毎日のように何らかのプレゼンを行っています。 上司に対して、会議の中で、お客様に対して
-
日本橋高島屋コンシェルジュに学ぶ 人の心を動かす「気遣い力」
名コンシェルジュ敷田さんが、接客で心がけていることは、「普通のこと」「当たり前のこと」に、ほんの少し
スポンサーリンク
- PREV
- 仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする
- NEXT
- まずは、自分をまるっと肯定しよう