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成功の神はネガティブな狩人に降臨する バラエティ的企画術

やりたいことを実現するためには、アイデアをレギュレーション(=規制・規則)に合わせるのではなく、アイデアがカタチになるようなレギュレーションを作ることにチャレンジするのです。

そうすることで、もっとバラエティ(多様性)に富んだ新しい世界が開けてきます。

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題名 成功の神はネガティブな狩人に降臨する――バラエティ的企画術
著者 角田陽一郎(かくた・よういちろう)
発行 朝日新聞出版

内容

著者の角田陽一郎さんは、1970年千葉県生まれ。TBSテレビのバラエティプロデューサー。東京大学文学部西洋史学科卒業後TBSテレビに入社。プロデューサー、ディレクターとして「さんまのスーパーからくりTV」「仲居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」など、バラエティ番組制作に携わる。その他、映画『げんげ』監督、オトナのためのトーク番組「オトナの!」を担当するなど多種多様なメディアビジネスをプロデュースされています。

「自分の企画が会社に採用されたことがほとんどない」という著者ですが、実際は次々とおもしろい企画を実現させています。では、どうしているのかと言えば、企画を「採用・不採用」という基準で考えるのではなく、例えば企画会議という組織の枠組み(規制)にしばられずに、その企画が実現するような環境を作り上げることから始めているのです。

新しいルールを作り上げることは当然難しいことですが、古いしがらみがない分、設計がより自由になり、さまざまなアイデアが実現するフィールドも広がると言います。

このように今までにない新しい「おもしろい」を追求し続けている著者が皆に共感してもらえる「おもしろい」とは何か、また、周りを巻き込み味方を増やしながら自分の考えを実現させる方法など、「おもしろい」の本質を見極めながら、仕事が楽しくなる企画術を教えてくれています。

こんな方におススメ!

☆自分の企画がなかなか通らない方
☆最近「おもしろい」ことがないと感じている方
☆なかなかチャンスに恵まれないと嘆いている方

感想

テレビ業界で働くことで得た経験や思いを、現役プロデューサーならではの視点でまじめに、そして楽しく語っています。マスコミ関係者だけでなく会社で企画を担当されている方にも使える技や、物事を考える上でのヒントがたくさんちりばめられています。

例えば、自分の夢や企画を実現させる方法として、次のように語っています。

「夢は叶っちゃうんだ!」と思い込んでいると、「日々の行動」と「夢を叶える行動」が、どんどん重なってくるのです。

よく夢は、口にしたり紙に書くと実現すると言われていますが、この言葉はそれと似たようなイメージです。

夢を口にし続けることで、脳の中に刷り込みが行われ、普段なにげなくやっている雑事でさえ「夢を叶えるためにやるべきこと」に自然に変化してくるようです。またこれが公言されているなら、夢を叶える人同士が周りに集まり、叶う確率がグンと高くなっていきます。

さらには、夢が叶うチャンスはいつ来るか分からないので、

夢のために日頃準備をしていること

が大切だと教えています。本書の中では、W杯観戦を日頃から夢見ていたADさんがパスポートの有効期限が切れていたばっかりに行けなくなったことを例にしています。「夢は叶うんだ」という思いと、それを実現させるための準備を怠るなということですね。

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印象に残った言葉

なかなか自分の企画が通らない理由を考えた場合

「他人がこの企画を受けいれてくれなかったから」なのではなく、「自分のほうにそれを“カタチ”にするだけの準備ができていなかったから」なのではないでしょうか。

逆に頭の中でそのスキルが備わったり、自分の周りの環境がスタンバイできてくると、やりたいことのほうからこちらに向かってくるんじゃないかと思えるのです。

おもしろいとつまらないの境界線を考えた場合

ある作品を仮につまらないと思っても、それはそのときの自分自身が、まだそのおもしろさに気付くだけの“出会い”をしてこなかっただけかもしれない

“おもしろい”と思う“想像力”とは、結局その人の“人生”そのものなのではないでしょうか。

自分がやりたい企画をカタチにする、あるいは他人を巻き込む方法を考えた場合

企画をカタチにするための味方を作るというのは、まさに、相手をその企画の当事者に巻き込んでしまうということなのです。

相手が当事者になってしまえば、相手にとって、あなたは味方です。あなたも相手と内緒を共有し、相手と利害を共有し、相手を助けることになるのです。

関係者を味方につける方法を考えた場合

一つ目は内緒話をすること。

その次にすることは、二つ目のポイント。相手の良心や相手の損得勘定にさりげなく訴えかけるのです。

そして最後に、助力を請うのです。

マイナス面を隠すことなく、その企画のメリットもデメリットも全て説明することです。

目次

第1章 頭の中の固定概念をもみほぐそう
―企画の「実現力」
01 夢を叶える正しい「神頼み」の方法
02 「どうせ」「たぶん」を突き抜けろ
03 他人から捨てられても自分だけは捨てるな
04 日常にちりばめられた旅の醍醐味を味わう
05 全ては「知的好奇心」から始まる
06 「ネガティブ」と「後ろ向き」は別だと知ろう

第2章 整った「カッコよさ」はつまらない
―企画の「アイデア」
07 「評論家」になる前にワクワクしよう
08 アイデアが生まれる三つの行動
09 目的地まで寄り道しながらフラフラ走れ
10 「無理」と「矛盾」は忘れずに
11 「おもしろい」の本質を見極めろ!

第3章 奥深いところに分け入ってみよう
―企画の「テクニック」
12 あえて「伝え方は1割」!
13 書いて書いて脳内経験地を上げる
14 「旬」と「終わり」からの開放を宣言する

第4章 シンプルだけど一番大切なのは熱さと誠実さ
―企画の「プロデュース」
15 人見知りは「情報覚」を持て
16 他人を味方にする3+1の秘訣
17 二つの「P」でヒットを打て
18 トラブルは火消しに回らず焼き尽くす

第5章 変りゆく価値観を先取りしよう
―企画の「未来」
19 「やった者勝ち」と信じて突破せよ
20 「未来の夜明け前」を楽しもう
21 人生の「勝負」と「きかっけ」を見逃さない
22 「知性の反逆」に備える

【今日おススメした本】
成功の神はネガティブな狩人に降臨する――バラエティ的企画術

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