「きちんと考える」技術
一生懸命がんばっているのに、なかなか評価されない
壁にぶつかり、伸び悩んでいる
日々の仕事に追われ、新しいチャレンジができない
そんな人のために、この本はあります。
題名 「きちんと考える」技術
著者 吉田裕子(よしだ・ゆうこ)
発行 株式会社秀和システム
定価 1,300円+税
ページ 191P
内容
著者の吉田裕子さんは国語講師。東京大学文科Ⅲ類に現役合格。超域文化科学分科を主席で卒業後、都内の私立高校や難関大学受験のための予備校の教壇に立つ。主な著書は『品よく美しく伝わる 「大和言葉」たしなみ帖』など多数。
一生懸命がんばっているつもりなのに、なかなか評価されない。
やることが思うようにいかず、伸び悩んでいる。
日々の仕事に追われて、新しいチャレンジができない。
もしあなたがこのような思いを持っているならば、もしかしたら無意識のうちの「思考のクセ」が、あなたにブレーキをかけているのかもしれません。
良かれと思って行っていた日々の習慣が、実は遠回りをする原因という可能性もあります。
自分の思考のクセを意識化し方向修正を図る。本書は、その手助けをしたいという思いから書かれています。
著者自身が実践している思考のコツ、あるいはデキる友人が行っている習慣など、自分の生活にすぐに取り入れられるものを選りすぐっています。
先頭から読まなくても、見出しを見て気になるところだけをチョイスして読むことも出来ますので、まずはざっと目次をながめて気になった箇所だけを読むのも効率の良い読みかたかもしれません。
こんな方におススメ!
☆がんばっているのに、なかなか評価されない方
☆最近、壁にぶつかり伸び悩んでいる方
☆日々の仕事をこなしているだけで、新しいチャレンジができない方
感想
本書を読んだ方が、すぐに自分の日常に取り入れ実践できる思考や行動のコツが、平易な言葉で分かりやすく書かれています。
それは、著者やその周りの友人・知人が実際に行っているコツですので、抽象的なアドバイスではなく具体的で楽しく実践できるものがほとんどです。例えば、
上手く発想するコツは、ターゲットとなる人をできるだけ具体的にイメージすることにあります。
という言葉で、これは商品開発やイベントなどを企画するときの思考法です。(P.29)
現代の風潮は、ニーズが多様化しているので、万人向けに開発された商品・サービスはかえって誰も見てくれない恐れがあります。
そこで新しい企画をたてるときには、他の層に響かなくても良いので、年齢、性別、ライフスタイルまで細かく想定したターゲット層の「欲しい!」「面白い!」を引き出すものを目指します。
一見すると、ターゲットをしぼることで購買層を限定してしまい、成功には結びつかない感じがしますが、一部のコアなファンの心をとらえることで、そこから強い発信がはじまり自然と支持層が広がっていくようです。
また、アイデアの出し方については、
アイデアに関しては、「量が質を作る」といっても過言ではありません。
と語っています。(P.171)
初めから最高の正解などは出てきません。一つの正解だけを追及しすぎると、せっかく生まれたアイデアも打ち消してしまうことになりかねません。
たくさん出した案から厳選する、あるいは案と案を組み合わせることで、名案が生まれてくると教えています。
時間は、皆に平等に与えられています。この本に書かれていることは、時間をかけない思考法とも言えます。時間をかけずに仕事をこなすことで、時間の余裕が生まれ、今までより多くの仕事を行うことができるようになります。
そうすることで、仕事の幅が広がるだけでなく、上司や先輩などから重宝される存在になり、次のステップへ早く到達できるのかもしれません。
目次
第1章 つい、やってしまいがちな思考習慣1-1 ひたすら悩んでいませんか? 第2章 考えるとき、あなたはどこで躓いているのか?2-1 常に真面目に考えていませんか? 第3章 「考えること」について間違った常識3-1 脳内でじっくり考えていませんか? 第4章 インプットを改善すれば、結果は違ってくる4-1 一冊を読み込もうとしていませんか? 第5章 頭の中だけで考えない人のデキるノート5-1 文章だけで書こうとしていませんか? 第6章 フレームワークの力を借りれば、最短経路で考えられる6-1 何となく考えていませんか? 第7章 創造的なアイデアの生み出し方7-1 ゼロから創造しようとしていませんか? |
【今日おススメした本】
「きちんと考える」技術
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