頭にきてもアホとは戦うな!
成功者はムダに戦いません。
もし戦う場合でも、時と相手を選んでいます。
成功者はアホと戦うことのムダを知り尽くしているから決して戦いません。
闘うべきは“アホと戦う”なんて考えているアホな自分なのです。
題名 頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
著者 田村耕太郎
発行 朝日新聞出版
内容
著者の田村耕太郎氏は鳥取県選出の前参議院議員で、第一次安倍政権で内閣府大臣政務官を務められた方です。現在は、日本戦略情報支援機構代表取締役などに就かれています。
サラリーマンとして組織内での処世術、あるいは得意先との人間関係構築法などの本は数多くあります。ですが、この本はそれらとはちょっと違った視点から書かれています。
著者の参議院議員を2期務められたという経歴から、権力闘争や出世欲であふれる政治家集団の中でいかに立ち振舞ってきたか、自身の経験をもとに話されています。
会社という組織であれば、先輩や上司がなんとな後輩や部下を育てようと力を注いでくれますが、政治の世界はそんなに甘くはありません。
どんなに年齢が若く新米でも全員競争相手なのです。逆に若さに嫉妬されて攻撃の的になることもあると言います。
そんなドロドロした政治の世界でどうやって生き抜いてきたか、自分への自戒もこめて成功への進み方を本書は教えてくれています。
こんな方におススメ!
・他人とのいざこざで悩んでいる方
・プライドが高いと周りから言われている方
・政治の話しに興味がある方
感想
自分の夢や目標に最短距離で近づくために、怒りや悩みでムダな時間を過ごすことを諌めています。
他人の目を気にせず時にはバカを演じて、戦いや競争などからなるべく遠いところを進んでいく、そんな「名より実をとる」生き方の実践法を著者は教えてくれています。
嫌な相手こそやられたふり
これはなかなか難しいですね。「人間は誰しも人に好かれたい」「人に認められたい」という性質を利用して、頭にきた人間にこそ笑顔ですり寄って物事を頼んでみる。
そうすることでムダに戦って敵をさらに難敵にしてしまう失敗もなくなるようです。要はメンツより実利ということですね。
困っていなくても困った顔をせよ
困ったときに困った顔をすることは、カッコ悪いと思っていませんでしょうか? 困った人を助けたくなるのが人情なのです。
決して強がらず、他人はあなたが適度に困っているときに困った顔を見たいし、助けたいと思っています。特に苦手な相手にでも「困っています」と言えるのはかなり有効です。
人を動かすには「非難しない 認める 相手の欲しがるものを理解する」
これは、『人を動かす』で有名なデール・カーネギーの言葉です。この中で特に大事なのは3番目の「相手の欲しがるもの理解する」ですね。
この言葉を考えるときには、相手を動かすという上から目線ではなく、相手の立場になり相手の求めているものを理解する。そして先に相手の欲するものを想像し与える。
そうすることでこちらからリスペクトしていることが相手に伝わり、スムーズに物事が進むようになるようです。
目次
第1章 アホと戦うのは人生の無駄
第2章 臆病者のための戦略的コミュニケーションのススメ 第3章 どんな強者でも味方にする“人たらし”の技術 第4章 権力と評価の密接な関係 第5章 他人の目をきにするな 最終章 アホとではなく自分と戦え! |
【今日紹介した本】
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
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Comment
面白く読ませていただきました。
あほと戦うんではなく、自分があほになって無益な戦いを回避し実利をとっていくって話しなんですね。^^
なかなかプライドが邪魔して大変かもしれないですが、あほになれるようになったら勝ちですね。^^
はてぶでチェックしました。
また読ませてください。
コメントありがとうございます!
「人には3種類いる」という話をきいたことあがあります。
1.言わなくても分かる人
2.言えば分かる人
3.言っても分からない人
3のような人を相手にして無駄な時間を使うなとこの本では言っていました。
これからも投稿していきますので、よろしくお願いします(*´∀`)