僕が月300時間の残業を50時間まで減らした方法
「頑張っていれば認められる」は、いまや幻想です。
自分では頑張っていると思っていても、ある日突然戦力外通告を受けることがありあます。
「必要な人」と「残業する人」は同一ではありません。今求められているのは「成果」なのです。
本書には残業を減らしながら、いかに成長していけるかのヒントがあります。
題名 僕が月300時間の残業を50時間まで減らした方法
著者 金山直志(かなやま・ただし)
発行 株式会社すばる舎
内容
著者の金山直志さんは、1980年新潟県生まれ。派遣社員として、大手ゼネコンや建設コンサルタント会社で、図面作成業務などに従事しています。
ブログ「月の労働時間を200時間以上減らしたサラリーマンの行動法」をほぼ毎日更新し、人気ブログランキングの「30代サラリーマン」のカテゴリで1位を継続中です。
建設業界でピーク時には、月300時間の残業をしていた著者がいかにして仕事を効率化し、残業の時間を減らしていったかが書かれています。
「認められる人=残業する人」ではないと言います。残業せず定時で帰っている人でも、絶大な信頼を得てスピード出世している人はたくさんいます。
今の世は、頑張るのは当たり前で、求められているのは「成果」なのです。本書は、働き方を変えて自分の価値を上げる方法、残業時間を減らすことで成長スピードがアップし、さらに仕事が楽しくなるという良い好循環を生む方法を教えてくれています。
こんな方におススメ!
☆できることなら残業をしたくないと思っている方
☆仕事を少しでも効率的にやりたいと思っている方
☆もっとキャリアアップしたいと思っている方
感想
仕事というのは、放っておくとどんどん増えていき、減るということはあまりないような気がします。
プロジェクトとして突発的なもの、人員減による一人当たりの仕事の増加、上司からの依頼による急を要する資料作成など、いろいろなパターンがあり、気がつくと残業時間が増えていき「ブラック」な働き方になる危険性もあります。
この状況を見直し改善するには、少しずつではなく一気に仕事の取り組み方を変えたほうが近道で、それには「仕事の量」と「やり方・手順」を根本的から変える必要があると著者は考えています。
本書の第2章では「仕事の量」をコントロールする方法を説明しています。ここでのポイントは、人と仕事を分担するということです。分担しつつなるべく人に自分の仕事もやってもらうことで、全体の仕事量が減っていくと教えています。(注意点は人間関係を悪化させないようにすることですね。)
第3章以降では、効率的な「やり方・手順」を手に入れる方法を詳しく解説しています。この章で心に残ったのは、以下の言葉です。
ゴールを早く決めることを最優先に
ビジネスパーソンにとってのゴールとは「期限内」に「成果物」を提出することです。ゴールが明確になれば、思考や行動は自然とそちらに向かうものです。
スケジュールにゆとりをもつ
どんなに段取りを良くしても、想定外の作業は発生するものです。追加の仕事を想定して段取りすることが重要です。
資料の量が多いほど、会議の時間も比例して長くなります。
資料には要点を漏れなく書いておき、補足は口頭で説明したほうが良いでしょう。余計なことを書いてしまうと、そこから突っ込まれてしまう可能性もありますからね。
残業時間を減らすための具体的な技術や、メンタル的な自己管理術まで幅広く教えてくれる内容で、充実した毎日を過ごせるような働き方にするためのヒントが本書にはあります。
目次
第1章 月の残業を200時間以上減らすにいたった理由①普通のサラリーマンも働き方を変えられる ②体力勝負の考え方を切り替えよう ③残業の損得をときどき見直す ④「ハイハイ」言っているうちは、残業は減らない ⑤一気に残業を減らすために必要なこと 第2章 仕事量をコントロールする方法①もう抱え込まない、仕事のやり方 ②仕事を分担するための2つの戦術 ③周りがやりたがらない仕事に活路がある ④仕事を分担するときの留意点とは? ⑤スケジュールのオープン度合いを変える ⑥今の時代、一人で完結できる仕事は限られている 第3章 ゆとりを作ってミスも減る仕事の進め方①ゴールを早く決めることを最優先に ②自分で決める、伝える!主導権の握り方 ③効率を上げるための情報共有 ④役割分担はコツをつかんで仕組み化する ⑤手戻りや追加作業がある前提で段取りをする ⑥会議や打合せは「資料」で短くできる ⑦早くて確実!テンプレートの揃え方 第4章 悩む時間を少なくして素早くこなす①最短で判断できれば最短で仕事ができる ②ミスが起きないように整理する ③時間管理からタスク管理へ ④メールの返信で仕事量をコントロールする ⑤メールは拙速で問題ない ⑥隙を見てスキルを増やしていく ⑦システムに依存し過ぎない 第5章 無理をやめて成果を出す自己管理術①仕事も人生も大事にする考え方 ②やる気をもちつつ自分を客観視する ③残業を最小化する休息の取り方 ④ストレスからの防衛手段を身につけよう ⑤「徹夜をしない」ことを表明する ⑥不規則な生活で実践した私の健康習慣 |
【今日紹介した本】
僕が月300時間の残業を50時間まで減らした方法
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