難関資格・東大大学院も一発合格できた! 考える力を鍛える「穴あけ」勉強法
文章に穴があいた途端「これは何?」と目が止まります。そして、前後の言葉を頼りに考えをめぐらせ、穴の答えを考え始めます。
意識的に穴をあけることで、いろいろな空想が頭の中をかけめぐり、考える力が身に付く。これが「穴あけ」勉強法なのです。
題名 考える力を鍛える「穴あけ」勉強法: 難関資格・東大大学院も一発合格できた!
著者 河合薫(かわい・かおる)
発行 株式会社草思社
内容
著者の河合薫さんは、テレビ朝日系「ニュースステーション」などに気象予報士として出演されていました。その後、東京大学大学院医学系研究科に進学し、現在に至ります。
健康生成論の視点から調査研究を進め、働く人のインタビューは600人に迫ります。著書は『人生を変えるココロノート』の他多数。
私は、□です。
昨日から、□います。
課題としては、□が考えられます。
このように文章に穴があいていると、「これは何?」と周りの言葉を手がかりに、穴の答えをいろいろ考えるようになります。これが、著者が考えた「穴あけ」勉強法です。
意識的に穴をあけることで、自分ゴトとして文章をとらえるようになり、脳と心を使って文章を導きだそうとすることで、考える力が自然と身につく方法なのです。
さらに、この「考える」ということが、人生において「生き勝つ」ための最善の手段だと著者が言います。
生き勝つ―。とは、あまり聞いたことがない言葉ですが、他者との戦いで生き残る、あるいは、勝ち残るのではなく、自分の強みを最大限に磨き上げ、自分との戦いを優位に進めることが、生き勝つことなのです。
どんなに立派な会社に就職しても、どんなに難しい資格を取得しても、「考える力」が弱い人は、必要とされる人材には成りえません。
学び直したい人、強みを生かした働き方をしたい人、自分らしく生きたい人などに向けて本書は書かれています。
こんな方におススメ!
☆社会人として役立つ勉強法を身につけたい方
☆自分の強みを見つけたいと思っている方
☆自分のやりたいことに対して、周囲から反対されている方
感想
お天気お姉さんとして活躍し、その後さまざまな方面へ活躍の場を広げている、河合薫さんの半生を、「学ぶ」という視点から描いている内容です。
最難関資格の一つと言われる気象予報士の資格を取得し、テレビでお天気お姉さんとして引っ張りだこだった当時をふり返り、
資格なんてもんは、足の裏の米粒
だったと言います。
取らなきゃ気になるけど、取ったからといって、それで飯が食えるわけではない。資格は基礎となる知識をインプットするための手段にすぎず、基礎となる専門知識をどう使いこなし、応用するかの方が重要だからです。
学生時代なら、資格を取得するだけで、評価されるかもしれませんが、社会人の場合はそう簡単にはいきません。
社会人は資格をいかに使うかが問題となります。同じ資格を持っている人は他にもいるでしょうから、それを有効に使いこなすのはもちろんのこと、今までの経験などもプラスしてバージョンアップしていかないと、難関資格といえども陳腐化してしまう恐れがあります。
では、どこまで自分のスキルに磨きをかければ、誰にも負けないその道のプロフェッショナルになれるのでしょうか? 本書の中で著者は、
一万時間に及ぶ計画的訓練をすれば、誰もが秀でた能力を身につけることができる
と『天才! 成功する人々の法則』の言葉を引用して語っています。
一万時間といえば、1日8時間で3年、1日3時間で10年の歳月になります。
気が遠くなるような時間ですが、自分のキャリアを振り返ってみると、たしかにその位はかかるのかもしれません(石の上にも3年と言いますからね)。
一万時間を達成するには、「強い気持ち」が必要となりますが、本書は「強い気持ち」を維持させるためのコツも教えてくれています。
スキルアップを考えている方や、現状を打破したいと思っている方には、ぜひ読んでいただきたい内容となっています。
目次
第1章 「穴あけ」勉強法とは?
第2章 「穴あけ」すれば勉強の習慣が自然と身につく 第3章 「穴あけ」からアメーバ化で知識を応用できる 第4章 「穴あけ」からアナロジーで想像力を鍛える 第5章 強みを発展させてイノベーションを起こす |
【今日おススメした本】
考える力を鍛える「穴あけ」勉強法: 難関資格・東大大学院も一発合格できた!
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