「ありがとう」のすごい秘密
公開日:
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メンタル・心理, 自己啓発 「ありがとう」のすごい秘密, 小林正観
この本は、小林正観さんが伊勢神宮お礼参りの折に、参加者の方にお話しさせていただいた講話、6回分の内容をまとめたものです。
題名 「ありがとう」のすごい秘密
著者 小林正観(こばやし・せいかん)
発行 株式会社KADOKAWA
内容
小林正観氏は、1948年東京生まれ。心理学博士、教育学博士、社会学博士であり、人間の潜在能力・ESP現象や超常現象に興味を持ち心学などの研究を行ってこられました。年間約300回の講演で全国を回り精力的に活動されていましたが、2011年10月12日に永眠されています。
この本は小林正観さんとともに伊勢神宮のお参りしたときの講話、2006年から2011年まで6回分の内容をまとめたものです。
「『ありがとう』をずっと言っていると、いつの間にか本人も気づかないうちに心の底からの『ありがとう』に変わります」という、言葉に秘められた力。
「運がいいか、悪いかは自分の感情が勝手に決めているだけなのです」という自分の気持ちしだいで、不幸や悲劇も喜びや幸せに変わるということ。
「人間関係の出発点は、人に甘えること」自分に甘い人は人にも甘えさせることができる。だからまず自分を甘えさせること。
「今、自分がおかれている状況に感謝」本当の幸せとは、今すでに自分が幸せに囲まれていることに気が付くこと。
言葉のかけ方、物の感じ方、現象のとらえ方をすこし変えることによって、今までツイテない、不幸だと思っていた日常がラッキーで幸せなものに変わると教えてくれています。
人生うまくいかないことだらけだと感じている方に対してプラス思考になれるように小林正観氏がエールを送ってくれています。
こんな方におススメ!
・どうすれば幸せになれるのか。その方法を知りたい方
・周りの人が自分の思った通りに動いてくれないと悩んでいる方
・自分は「運が悪い」と思う方
感想
現象としては何も変わらないのに、それを幸ととるか不幸ととるかは自分次第だと教えてくれていました。
特に成功をおさめている人というのは、常にプラス思考でどんなに悪いことが起きても、悪かったとは思わず良い方向に考え、自分は運が強いと思うことによって運の向きを強い方向に変換し、自分も周りも幸せにする術を体得しているのだと感じました。
松下幸之助氏も若い頃、ある夏の夕方に船から川へ落ちてしまった時も「運が強かった。あれがもし冬だったら助からなかった」と語っていたそうです。
本書は、このようなプラス思考の心の持ちようを様々な言葉で私たちに伝えてくれています。
そのことがいい・悪いと決めつけているのは全部自分
現象は常にゼロでニュートラルであり、そのことについてどう思うかというのは別問題なのだそうです。
「今のままの自分では幸せになれない、いつの日か幸せになりたい」という思いを持ち続けることが人間を不幸につなぎとめている
私たちはありとあらゆることに恵まれていて、その恵まれている普通の状態を本当にラッキーでついているといえる人が幸福になれる
子育ての本質は「育てない」こと
子どもと向き合ってはいけない。向き合うとあら探しをしながら育てることになってしまいます。ではどうすればいいのか?親自らが明るく楽しく生きることで、子供もそのように育ちます。言葉ではなくその生き様を見て生き方を学んでいくのです。
目次
第1章 宇宙は「おまかせ」で生きる人を後押しする 悪しき予言は信じなくていい 子育ての本質は「育てない」こと 子どもは親の「言葉」で育つのではなく、「生き様」から学んでいく 宇宙の構造はなぜか「やる気のない人」を後押しする 宇宙の方程式「自我+おまかせ=100」 人生のすべては自分が生まれる前に書いたシナリオどおり 現象は常にゼロでニュートラル 神様が味方をしてくれる生き方第2章 自分に甘く、人にも甘く 人に甘えて、甘えて、そして心からの「ありがとう」を言う 人間関係の出発点は人に甘えること 「集いに帰依(きえ)する」ことの意味を考える 88の倍数の人たちがなぜか集う不思議さ お釈迦様がはじめて使った「ありがたし」第3章 「ありがとう」のもつ力 「ありがとう」を言い続けることで見えてくるものがある 生まれ変わりを繰り返すことで魂は進化する ナガタ、ナガサキという生き方 第4章 神社は「感謝」を伝えるところ 第5章 運の良し悪しは自分が決めている 第6章 本当の幸せとは? |
【今日紹介した本】
「ありがとう」のすごい秘密
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