幸運(幸せ)を呼び込めるかどうかは、あなたが使う言葉で決まります
人間は脳で「幸せ」を感じています。
脳科学的にいうと「幸せ」とは、脳がつくりだすイリュージョン(幻想)なのです。
ですから、脳が喜びワクワクするような言葉を送りつづけると脳内で「幸せ」というイリュージョンが生み出され、実際に「幸せ」を感じられるようになります。
つまり、自分の言葉がけしだいで幸運を呼びこめるということなのです。
題名 茂木健一郎の脳がときめく言葉の魔法
著者 茂木健一郎
発行 株式会社かんき出版
内 容
テレビでおなじみの脳科学者・茂木健一郎先生の著書です。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現在はソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャーに就いています。
専門は脳科学、認知科学で「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の研究をされ、著書も多数で「世界一自由な脳のつくり方」「脳とクオリア」「脳を活かす勉強法」などがあります。
本書の中では幸運を呼びこみ、なりたい自分になれる方法を解説されています。冒頭で言われていることは、
「幸運とは脳がつくり出すイリュージョン(幻想)であり幸運を呼びこめるかどうかは、自分が使う言葉で決まる。」
と言うことです。ではどのような言葉を脳に送りつづければよいのでしょうか?脳がときめく言葉といっても人によってイメージする言葉は違うものです。
そこで大切なのは自分の夢を実現するために役立つ言葉を送ること。自分が成長できるように自分の脳に幸せというイリュージョン(幻想)をつくりだせる言葉をインプットすることです。
この本では、脳がときめく言葉を送りつづけるために著者が大切にしている50の言葉を紹介しています。
日々の生活シーンを思い浮かべながら使いやすいように工夫されているので、自分の脳内で「幸運」というイリュージョン(幻想)をつくりだす助けになると思います。
こんな方におすすめ!
・最近どうもついていないと感じている方
・理想の自分を探している方
・幸せになりたいと強くねがう方
感 想
明るいプラス思考の先生が書かれた本だけあって、読むだけで元気をもらえます。そして、「『幸運』とは脳がつくり出すイリュージョン(幻想)です。」という言葉になるほどと思いました。
今、自分が置かれている状況を良いと思うか、悪いと思うかはその人の考え方しだいということなんでしょう。
おなじ状況でも、それを幸せと感じる人もいれば、そうとは感じない人がいます。このことはよくコップの水に例えられます。
コップの中に半分だけ水が入っているのを見て、それを「まだ半分も入っている」と思うのか、「もう半分しかない」と思うか。状況は同じですが、その人のとらえ方でプラスにもマイナスにもなってしまいます。
できることならプラス思考で物事を考え「幸せ」と感じられる人生を送りたいものですね。
さて、本書の中に人生を豊かに過ごすための50の言葉が紹介されていますが、その中で私の心にグッときたものがいくつかありました。
夢をかなえる道のりにたちはだかる壁は、行く手を阻むためにあるのではなく、その壁の向こうにある『何か』をどれだけ真剣に望んでいるのか証明するチャンスを与えているのだ。
夢があるにも関わらず、壁があるからと言ってあきらめてしまうと後できっと後悔します。人生における壁は自分でつくってしまっている可能性も時にはありますので、失敗してもいいので夢に挑戦することをあきらめない自分でありたいですね。
根拠がなくても動いたもの勝ち!
物事はやってみなければ分からないことが多くあります。頭の中で考えてばかりだと課題や不安だけが広がって動けなくなってしまいます。
勇気をもって一歩踏み出す。そうすることで新しい何かが見えてくるのかもしれません。
目 次
第1章 すべては感謝からはじまる
第2章 夢を忘れない 第3章 時間を大切にする 第4章 学びつづける 第5章 勇気から目をそらさない 第6章 自由を愛する 第7章 想像することを怠らない 第8章 友人とともに成長する 第9章 遊ぶことを楽しむ 第10章 お金が入ってくる使い方をする |
【今日紹介した本】
茂木健一郎の脳がときめく言葉の魔法
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