独立起業を考えている人と中小企業経営者に読んでもらいたい ランチェスター経営7つの成功戦略
経営は実践、経営学は机上の空論でしかありません。しかし、経営者が直面する問題の90%の解決法は、過去の経営者が解き明かし成功の虎の巻として書籍になっています。
経営には原則がありその原則を先に学んでおくことで、最悪の事態を避けることができるのです。
題名 小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略
著者 竹田陽一 栢野克己
発行 フォレスト出版株式会社
【感想】
ランチェスター戦略はわたしの好きな戦略策定方法の一つです。商品をしぼり、エリア、お客も身の丈にあったものにする、まさに中小弱小企業向けの戦略なのです。
しかし理論的には理解できるのですが、いざ実践となると二の足を踏んでしまう場合が多いような気がします。
それもそのはず、売り上げが落ちてくると新商品、新製品を発売し売り上げを保とうとする。エリアを広げ取引先を広げてきた。
買ってくれるのなら誰とでも、どこへでも出かけていく。そのような営業方針のもと、なんとか予算に近づけようとガンバっている企業が多いのではないでしょうか。
ランチェスター戦略のようにすべてにおいてしぼり込み、効率よく経営できたら楽に商売ができるのに・・・と思いますが、現実は広げすぎた手をなかなか引っ込めるわけにもいかず、今までとかわり映えしない戦略を立ててしまう。
あるいはさらに新商品の投入や全国展開など広げた手をさらに大きく広げるような経営計画を立てるはめになっていませんでしょうか。
「中小企業と屏風は広げると倒れる」
という格言があるようです。売り上げも一時は落ちるでしょうから勇気のいることですが、自分の得意なものにしぼり、そこに経営資源を集中し、どの分野でも良いので1位を目指す。
その方向転換がもしできるようであれば、良い結果を得られるかもしれません。
この決断は従業員ではできません。経営者の判断でしか方向転換できませんので、現状を打破し売り上げ回復を目指す強い意志をもって取り組むべき戦略ではないでしょうか。
目次
プロローグ 社長はだれでもなれるけど・・・
儲けのルール1 小さな会社が成功するために ~弱者の基本戦略~ 儲けのルール2 成功する天職・ビジネスの選び方 ~弱者の商品戦略~ 儲けのルール3 成功する事業エリアの選び方 ~弱者のエリア戦略~ 儲けのルール4 成功する客層の選び方 ~弱者の客層戦略~ 儲けのルール5 成功するお客探し ~弱者の営業戦略~ 儲けのルール6 成功するお客の育て方 ~弱者の顧客戦略~ 儲けのルール7 成功するためには長時間労働が不可欠 ~弱者の時間戦略~ |
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