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どんな仕事でも必ず成果が出せる トヨタの自分で考える力

トヨタの社員は日々の仕事の中で、一人ひとりが問題を見つけ出し、プロセスを改善し、さらにそれらを共有する力を持っています。

なぜならトヨタには、そうした力を鍛えるための「思考の型」があるからです。この型によって誰もが正しく考え、必ず成果を出せるように方向付けられているのです。

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題名 どんな仕事でも必ず成果が出せる トヨタの自分で考える力
著者 原マサヒコ(はら・まさひこ)
発行 ダイヤモンド社

内容

著者の原マサヒコさんは、「技能オリンピック」で最年少優勝を果たすなどトヨタNO1メカニックとして活躍。また、カイゼンのアイデアを競う「アイデアツールコンテスト」でも2年連続の全国大会出場を成しとげる。さらに転職先のデルコンピューターでは、「5年連続顧客満足度NO1」に貢献し、その後WEBマーケティングを推進する株式会社プラスドライブを設立しCEOに就任されています。

本書は、あまり成績のパッとしない入社八年目の主人公が「トヨタ秘伝の思考法」を学びながら優秀な営業マンとして成長していく物語として書かれ、主人公と一緒に悩みながら、どういう場面で、どう考え、どう動くかの思考から行動までのプロセスが学べるようになっています。

第1章では、少ない労力で成果をあげる改善思考

第2章では、今までと違った視点で物事をとらえる横展思考

第3章では、データよりも現場での情報が優先する現場思考

第4章では、表面的でない、本質を見抜く真因思考

第5章では、じっくり考えたいい案よりも、まずはスピードを重視する行動思考

と5つのパートに分けて話しを進めていきます。主人公の成長と一緒に「トヨタ秘伝の思考法」が少しずつ頭に入っていきます。

こんな方におススメ!

☆時間に追われて、日々の仕事をこなすのが精一杯の方
☆同じようなミスを何回もくり返してしまう方
☆頑張っているがなかなか認めてもらえない方

感想

さえない中堅営業マンが、取締役から伝授される「トヨタ秘伝の思考法」で仕事力を高め、成長していく姿をストーリー仕立てで描いています。

取締役からの最初の指摘は「机の上をきれいに片付けろ」です。机の上がちらかっていると、資料を紛失する、資料を探すのに時間がかかる、作業スペースがせまくなるなど、仕事の効率的には良いはずはありません。

また「机の上が整理できない人=仕事ができない人」などとも言われていて、周りの人に「自分は仕事ができない人間です!」とアピールしているようなものですので、注意しなければなりません。

本書の中では、取締役がさまざまなアドバイスをしていますが、その中で同じような意味の言葉が何回か登場します。それは、“人間の脳は困らない限り知恵というのは出てこない”(p.40)と“困っていない場所で改善のニーズを見つけるのは難しい”(P.236)という言葉です。

困難な仕事や時間を必要とする課題が目の前にあると、どうしてもそれを避けて楽な道を歩きたくなってしまいます。ですが、トヨタでは、困難こそがいい発想の元となり、自分が成長するチャンスだと教えています。

“問題にぶつかるのは運がいい証拠だ”と考え、課題にぶつかるのを歓迎し、それを解決することで、さらに次のステージへ進める力になるので、積極的に困難に向き合っているようです。

以前読んだ本に「現状維持は後退と同じ意味である」と書いてありました。無難に毎日同じことをくり返しているだけでは、職業人としてのレベルは同じではなくどんどん後退しているのです。少しずつでも良いので、新しいことへチャレンジすることで、スキルが身に付き、今まで気がつかなかった新しい自分に出会えるのかもしれません。

また、何事もそうかもしれませんが、我流ではある時点で成長の限界が来てしまいます。今までのスタイルを変えるのは大変なことですが、本を読む、セミナーに参加する、上司・先輩に教えを請うなどして、より輝ける自分にステップアップしていきたいですね。

目次

第1章 どうすれば成果があがるのか? 【改善思考】

第2章 視点をずらして1+1=3にする 【横展思考】

第3章 問題がわかれば九割解決できる 【現場思考】

第4章 本質をどう見抜くのか? 【真因思考】

第5章 スピードが解決を前進させる 【行動思考】

巻末に本書で取りあげた「トヨタの口ぐせ」がまとめてありますので、たまにこの部分だけでも読み返すのも良いかもしれません。

【今日おススメした本】
どんな仕事でも必ず成果が出せる トヨタの自分で考える力

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