お客が値切ってくるのは常識。「高い」と言われても売る営業スキル
お客の発する「高いなぁ」の一言
どうしよう…と悩んでいる方。
断られても値切られても対処できる、営業のテクニックが身に付きます。
題名 「高いなぁ」と言われても売れる営業のしかけ
著者 箱田忠昭
発行 株式会社クロスメディア・パブリッシング
【感想】
各種交渉のテクニックが紹介されていますが、その土台となっているのがお客に好かれること、人間関係を築くことだと感じました。
本書のなかでも語られていますが、お客は「嫌いな人、知らない人」から商品は買いません。自分のことを考えてもそうですよね。同じ商品を買うにしてもどうせ買うなら顔なじみの店、雰囲気やサービスの良い店で買いますからね。
テクニックを習得する前に、まず信頼関係をつくることの重要性をつよく感じました。
では、どうすればお客に好かれるのでしょうか?
他人と打ち解けて、よく知り合い、良い人間関係をつくる方法。なんだか難しそうですけど答えは意外と簡単なのです。それは…
訪問回数を増やすこと
だそうです。
○○○テクニックなどはなかなか覚えられませんが、これならなんとかなりそうですよね。
「人は、その人を知れば知るほど、会えば会うほどその人を好きになる傾向がある」のだそうです。
とにかく数多く訪問してお客を知り、自分を知ってもらい親しい間柄になることなんですね。
さらには、人間的な側面、プライベートな面を知ることによって安心し好意をもってくれるのです。失敗談、趣味、家族の話など積極的な自己開示をすることによってお客との関係がぐっと近くなるようです。
なかなか忙しくて同じお客のところには頻繁には足を運べないものですが、ぜったい取引をしたいお客の場合などはなんとか時間をつくって顔を会わせるようにしたいですね。
お客のほうも何回も足を運んできてくれる人、ましてや好意をもっている人の提案は断りづらいですからね。
目次
第1章 営業は少しでも高く売れ! 第2章 NO!の裏に隠れているお客の心理を知っておこう 第3章 誰でもできる!お客との信頼関係の築き方 第4章 「高い!」という断り文句に答える9つのテクニック 第5章 値下げしなくても売れるセールストーク7つの方法 第6章 交渉を有利に進める7つの戦術 第7章 できるだけ高く売る5つの基本戦略 第8章 値上げに応じてもらうコツ |
↓今日紹介した本
「高いなぁ」と言われても売れる営業のしかけ
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