勉強がしたくてたまらなくなる本
愚図で先送り人間でも、とりあえずその事実を認めてしまいましょう。
そして、愚図な自分でもできるような仕掛けを用意しましょう。
「愚図」なのですから、勉強がしたくなるための仕掛けが必要なのです。
題名 勉強がしたくてたまらなくなる本
著者 廣政愁一(ひろまさ・しゅういち)
発行 株式会社講談社
内容
著者の廣政愁一氏は元予備校講師で、講師時代に生徒の人気投票で7年連続1位をキープし続けるほど人気がありました。
その理由は、担当した生徒たちの成績上昇率にありました。それも担当科目の英語だけでなく、担当外の全受験科目で成績が急上昇したといいます。
その方法は、勉強だけでなく「勉強がしたくてたまらなくなる」方法を教えていたからです。
本書では、勉強がまったく続かない愚図な人でも勉強がしたくなる「仕掛け」を詳しく説明していきます。
第1章「筆箱を捨てれば、勉強がしたくなる」では、勉強を開始する前の心の準備、学習環境の準備について説明します。
第2章「『いつもの習慣』を捨てれば勉強がしたくなる」では、どうやって怠惰な今の習慣を排除して新しい「勉強するための習慣」をつけるかについて教えます。
第3章「計画の立て方を変えれば、勉強がしたくなる」では、挫折しない計画の立て方、そして、もし挫折してしまった時の復活方法について解説します。
第4章「意識を変えれば、勉強がしたくなる」では、モチベーションアップ法についての説明です。
こんな方におススメ!
◆資格取得を目指して勉強を始めようとされている方
◆挫折しない勉強計画を立てたいと思っている方
◆勉強を始めたがスランプにおちいっている方
感想
効率的な勉強方法はいろいろありますが結局は「やった分だけ伸びる」が原則で
少しの勉強で効果をあげるといった「魔法のような勉強法」は存在しない
ですので、本書ではその勉強量をこなすための「やる気」と「継続力」を身につけ楽しく続けられる方法を教えてくれています。
私も30才を過ぎてから難関資格と呼ばれる資格試験に挑戦し、大変苦労した思い出があります。
学生であれば十分すぎるほどの時間があり、それも自由に使えますので学習時間の確保に悩むことはありません。
ですが社会人はそうはいきませんよね。ましてや結婚している、子供もいるとなれば時間の使い方を相当工夫していかないと勉強どころではなくなってしまいます。
ですので、どこかで無理をしないと勉強時間はつくれないのです。
今の習慣を捨てなければ、新しい習慣は絶対に入らない
一度身についた習慣を変えるのはなかなか難しいことです。自分で習慣だと思っていなくても習慣になっていることは多くあります。
朝起きて新聞やテレビを見る、電車の中でスマホをさわる、お風呂あがりにビールを飲むなど、無意識にやっていませんか。
今やっている習慣にそのまま勉強をプラスするのは間違いなく失敗すると著者は警告しています。
人間というものは怖いもので、毎日の習慣の中にそうでない新しいものを入れようとすると、必ず習慣の方が勝ってしまうのです。
ですので、足し算の発想ではなく習慣の中でどれを捨てるか選別してから、そこに勉強を入れるのが良いようです。
また、計画の立て方も重要ですね。余裕がありすぎても試験に間に合いませんし、きつくしすぎてもそれがストレスになってしまいます。
計画を立てても、99%、計画通りにいかない
これを言われたら元も子もないのですが、学生時代の夏休みなどの宿題のことを思い出すとそうかもしれません。
ですので著者は、
イレギュラーな事態が起きたらどう対処するか決めておくこと
としています。具体的な方法としては、1日のノルマが予定通りにいかなかった場合、次の日につめ込んで無理をするのではなく、例えば1週間単位で考え残りの6日間でノルマを平均化してこなすことを推奨しています。
こうすることで、勉強時間の凸凹がなくなり無理なく進めることができるようになります。
また、最初から日曜日に勉強の予定を入れない、という方法もあります。日曜日をフリーにして空けておくことで、平日の遅れをとり戻すことにも使えますし、突発的な用事もここですませることができるようになります。
目次
第1章 筆箱を捨てれば、勉強がしたくなる
第2章 「いつもの習慣』を捨てれば勉強がしたくなる 第3章 計画の立て方を変えれば、勉強がしたくなる 第4章 意識を変えれば、勉強がしたくなる |
【今日紹介した本】
勉強がしたくてたまらなくなる本
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