茂木健一郎先生が教える、自分を成長させる勉強法!
なかなか勉強に身が入らない、それ以前に勉強をする気にならない…
勉強をすんなり始められ、そして楽しく続けられる方法を脳科学者の茂木健一郎先生がやさしく教えてくれます。
題名 脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」
著者 茂木健一郎
発行 PHP研究所
【感想】
私たちの脳は自分が意識していなくても、無意識のうちに働いてくれています。そこでせっかく働いてもらうなら意識的に自分の思う方向に脳をあやつっていきたいですよね。その方法を茂木先生は本書の中で教えてくれています。
勉強法などの良い回路は回り出すまでは少しつらい感じもしますが、一度サイクルが動き出した後は、自然と脳が働いて心も身体も導いてくれると感じました。
さて、読後印象深かった箇所ですが、「勉強法」という本書のテーマとは少し違いますが、後半にでてくる「部下にチャレンジングな仕事をしてもらう方法」の箇所です。チャレンジングな仕事をしてもらうためにどうすれば良いか結論から言うと
部下にセキュアベース(=安全基地)を与えてあげること
だそうです。
「安全基地」とは、何かあった時に逃げこめる場所のことです。外に出てさまざまなことに挑戦して、もし失敗して傷ついたとしても、安全基地に逃げこめば自分を温かく守ってくれるそんな場所です。
「いつも君を見ているよ」「いつも僕の心の片隅にあるよ」という部下に対する関心をつねに示すことで「自分がチャレンジしている姿をあの人は見てくれている」と感じ、それが安全基地になるのだそうです。
子供が好奇心とチャレンジ精神でどんどん新しい可能性に挑戦できるのも、失敗してもあたたかく見守ってくれる親の存在があるからなのです。
ここで大事なのはあれこれ指図する「過保護」的な見守り方ではなく、自主的に挑戦することを後ろからそっと支えてあげることです。
遠からず近からずちょうどよい距離感で常に関心を示してあげる。時には適切なアドバイスを送り、時には励まし、時には一緒に悩む、そんな存在があれば思い切ったチャレンジングな行動ができるのかもしれませんね。
目次
はじめに 入学当初の僕は「できなき子」だった 第1講 脳は「ドーパミン」と「強化学習」が好き 第2講 「タイムプレッシャー」が脳の持続力を鍛える 第3講 「瞬間集中法」で勉強を習慣化させる 第4講 茂木健一郎流「記憶術」 第5講 茂木健一郎流「読書のススメ」 第6講 脳のコンディションを把握しよう 第7講 自分を変える「一回性」に巡り合うには 第8講 偶有性がさらなる脳の発達を促す おわりに 知の「オープンエンド」時代がやってきた! |
↓今日紹介した本
脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」
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