*

しっかり!まとまった!文章を書く

文章を書くときには、コツがあります。そのコツを意識しながら書き進めていけば、道は自然と開けてきます。

本書は、文章を書くことが数行しか思い浮かばないときに読む「文章力講座」です。

 lw_yFqfkObasVgv1444016754

題名 しっかり! まとまった! 文章を書く
著者 前田安正(まえだ・やすまさ)
発行 株式会社すばる舎

内容

著者の前田安正さんは、1955年福岡県生まれ。早稲田大学卒業後に朝日新聞社入社。要職を歴任後、東京校閲センター長を経て、現在は朝日新聞編集担当補佐兼経営企画担当補佐。

「漢話字典」など漢字・ことばに関するコラム・特集記事など多数。主な著書に『漢字んな話』『漢字んな話〈2〉』など。

前作の『きっちり! 恥ずかしくない! 文章が書ける』では、文章を書く基本となる「は」や「が」の違いや、句読点の打ち方などが主体でした。今回は、そもそもどうやって文章を書けばいいのか、などの文章を書き進める方法や、わかりやすく伝えるために事柄を肉付けするテクニックを探っていきます。

第1章では、「なぜ」「どうして」と内容を掘り下げながら文をつないでいく方法を考えます。

第2章では、実体験や数字などのデータで補足して具体的・客観的に読み手に伝える方法を解説します。

第3章では、書くべきことに臨場感を与える観察眼の鍛え方を考えます。

第4章では、「起承転結」という文章を書く際の型を意識しながら、実際に「桜」をテーマに書き進め方を見ていきます。

こんな方におススメ!

☆企画書・報告書がうまく書けない方
☆書く内容がいつも数行しか思い浮かばない方
☆相手を納得させる文章を書きたいと考えている方

感想

世の中には、読み手がしっかり共感してくれる文章をスラスラ書けるうらやましい人もいるようですが、才能がなくてもある程度のコツを頭の隅で意識しながら書き進めていけば、文才がなくても道は開けてくると本書は教えています。

さまざまなコツを著者は示していますが、私は次の言葉が印象に残りました。

「Why=なぜ・どうして」の要素を盛り込むと格段に文章がわかりやすくなる。

という部分です。文章を書く際に「5W1H」を意識しなさいと言われ、自分では注意しているつもりでも、多くの場合「いつ・どこで・誰が・何を/どうした」の4W1Hで終わっていることがあるようです。

ここに、「Why=なぜ・どうして」を書くことで内容が格段に豊富になると教えてくれています。

自分が読み手になったつもりで、「なぜ」「どうして」と話しをふくらませていくことで、具体的でわかりやすい文章になっていくようです。

文章は、自分以外の他人に読んでもらうものなので、「自分が理解していることは必ずしも読み手が理解しているわけではない」ということを意識し、話しの情景をイメージしてもらいやすいような工夫が必要なんですね。

目次

第1章 短い文章しか書けない原因を知ろう
Ⅰ.「なぜ」「どうして」を書く
Ⅱ.どうすれば具体的に書けるのか?
Ⅲ.文をつないでいくための基本

第2章 読み手のことを意識して書こう
Ⅰ.思い通りに書き進められない理由
Ⅱ.数字や資料・・・・・データを生かす

第3章 書くべきことは観察と体験の中にある
Ⅰ.観察眼を鍛える
Ⅱ.体験したことを再現する

第4章 「型」にあてはめて書いてみる
Ⅰ.「起承転結」を理解する
Ⅱ.「桜」をテーマに書くとしたら
Ⅲ.書いたものをチェックする

【今日おススメした本】
しっかり! まとまった! 文章を書く

↓ランキング参加しています!
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ

スポンサーリンク

関連記事

実践!仕事論 現場で成功した二人がはじめて語る「地方・人・幸福」

アイデアが閃くきっかけの一つは、他人の面白いアイデアに出会った時です。 今回の対談は、唐池恒二

記事を読む

成功の神はネガティブな狩人に降臨する バラエティ的企画術

やりたいことを実現するためには、アイデアをレギュレーション(=規制・規則)に合わせるのではなく、アイ

記事を読む

伝わっているか?

なんとかして「伝えよう」として、がんばればがんばるほど空回りしてしまう。   それ

記事を読む

KINGJIM ヒット文具を生み続ける独創のセオリー

独創的なアイデアを実現し、ユニークな商品を次々と世に送りだすキングジム。 どのような組織運営で

記事を読む

これぞ、ザ・ネーミング~。

お客様がふともらす、心の“ボヤキ”を生で聞き、それに応える“義理と人情”のものづくり。 お客様

記事を読む

自己啓発書の超定番「思考は現実化する」

成功できる人とそうでない人の違い。 それは、行動を起こせるかどうかです。 夢を現実にした

記事を読む

結果を出すのに必要なまわりを巻き込む技術

マーケター一人では、ヒット商品を生み出すことは決してできません。いかに周りの人を巻き込めるかで、ヒッ

記事を読む

ガバガバ儲けるブランド経営 コスト0円で「儲ける体質」に会社を変える

ブランドから会社を見直すことは、最も簡単で社員を賢くし、かつ継続的な儲けを生み出すチャンスになります

記事を読む

スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営

せっかくものをつくるなら、今までにない製品を作ったほうがいい。他社のマネをした製品はすぐに陳腐化し、

記事を読む

難関資格・東大大学院も一発合格できた! 考える力を鍛える「穴あけ」勉強法

文章に穴があいた途端「これは何?」と目が止まります。そして、前後の言葉を頼りに考えをめぐらせ、穴の答

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


スポンサーリンク

「想い」と「アイデア」で世界を変える ゴミを宝に変えるすごい仕組み 株式会社ナカダイの挑戦

「失敗なんてない!!」 世の中で言われているところの失敗というの

初対面で話がはずむ おもしろい伝え方の公式

どうやったらおもしろい伝え方ができるのか。 元落語家であり、ベテ

仕掛学 人を動かすアイデアのつくり方

問題解決を促すアプローチは、さまざまあります。 どうせなら笑顔に

やむなく営業に配属された人が結果を出すために読む本

売れないのは、商品のせいではありません。あなたが商品の魅力をうまく伝え

頭を下げない仕事術

なかなか相手のOKを引き出せない方、どんなに熱心に頭を下げてもイエスを

→もっと見る

PAGE TOP ↑