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実践!仕事論 現場で成功した二人がはじめて語る「地方・人・幸福」

公開日: : 企画・開発 ,

アイデアが閃くきっかけの一つは、他人の面白いアイデアに出会った時です。

今回の対談は、唐池恒二さんという偉大な経営者であり、かつ人並み外れたアイデアマンとじっくり話してみたいという、小山薫堂さんの個人的な夢からはじまりました。fo4LJjBbdq5Tq4T1432272887

題名 実践! 仕事論 現場で成功した二人がはじめて語る「地方・人・幸福」
著者 小山薫堂(こやま・くんどう)/唐池恒二(からいけ・こうじ)
発行 株式会社講談社

内容

小山薫堂さんは、1964年熊本県天草市生まれ。日本大学芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動をスタートさせる。その後、伝説の料理番組「料理の鉄人」や深夜番組の最高峰と評された「カノッサの屈辱」など斬新な番組を数多く企画。

2008年に公開された映画「おくりびと」で、第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞されています。

唐池恒二さんは、1953年大阪府生まれ。京都大学法学部を卒業後、日本国有鉄道に入社。国鉄分割民営化後、JR九州に入社し、2009年にJR九州の社長に就任。

クルーズトレイン「ななつ星in九州」では、企画から運行まで自ら指揮を執りました。現職はJR九州会長。

放送作家、脚本家、観光アドバイザー、ロケーションプロデュースなど多岐にわたる活動で、時代をリードしている小山薫堂さんと、クルーズトレイン「ななつ星in九州」を世に送りだすなど、世界が注目する稀代のアイデアマンJR九州の唐池恒二会長が本音で論じあう画期的なビジネススキル読本です。

こんな方におススメ!

☆地方から日本を元気にしたいと考えている方
☆企画を成功させる極意を探している方
☆組織が活性化し、人がやる気を出すリーダーシップを発揮したい方

感想

観光庁観光アドバイザーや九州新幹線元年事業総合アドバイザーなどをされている小山薫堂さんの企画ということもあり、地方活性化や事業を成功させるためのリーダーシップなどの話しが中心となっています。

本書の中で日本を代表する歓楽的温泉街だった、熱海と別府がなぜ廃れたかという話が出てきます。

その一つの理由が、歩かない町にしてしまったということです。カラオケ、スナック、エステ、お土産もある巨大ホテルがお客を抱えこんで、ホテルから出なくても大丈夫になり、町がシャッター街と化したのです。

ホテルは言ってみれば「箱」のようなもので、どこに泊まっても記憶に残りません。町を歩いて人とふれあって町並みを見ることで思い出に残り、もう一度行きたいと思うようになるのです。

そこに気づいた別府の鉄輪温泉は、昔の湯治場のような雰囲気にし、石畳を復活させて観光客に歩きながら温泉めぐりをしてもらうことで、にぎわいをとり戻したということです。

また、町づくりの大家である2006年に亡くなった東京大学の木村尚三郎名誉教授は、都市を構築する3大要素を次のように挙げています。

1つ目は、安全安心な町
2つ目は、歩いて楽しい町
3つ目は、食とショッピングが充実していること

これにプラスして、地元の人とのあたたかいふれあいがあることにより、観光客にもそこに住んでいる人にも楽しい町になると教えています。

目次

まえがき 小山薫堂

CHAPTER1 勝機をつかむ

CHAPTER2 リーダーシップ

CHAPTER3 地方再生

CHAPTER4 ニッポンの未来

あとがき 唐池恒二

【今日紹介した本】
実践! 仕事論 現場で成功した二人がはじめて語る「地方・人・幸福」

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