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仕掛学 人を動かすアイデアのつくり方

問題解決を促すアプローチは、さまざまあります。

どうせなら笑顔になってもらえる仕掛けによって、目的を達成したいものですよね。

題名 仕掛学
著者 松村真宏(まつむら・なおひろ)
発行 東洋経済新報社

内容

著者の松村真宏さんは、1975年大阪生まれ。大阪大学基礎研究科准教授。2012~2013年スタンフォード大学客員研究員。

本書は、著者がこれまで取り組んできた「仕掛け」についての研究を平易にまとめたものです。

では、「仕掛け」とは何なのでしょうか。

例えば、整理整頓を考えた場合に、線を引く、バスケットゴールを設置する、ぬいぐるみを使う、足跡を使うなど片付けを促すさまざまなアプローチがあります。

このような行動を変えるきっかけになるものを本書では「仕掛け」と呼んでいます。

これらの仕掛けに共通していることは、自分で意図しなくても結果として目標を達成していることです。

整理整頓をしているつもりはないのに、知らず知らずのうちにゴミを所定の場所に捨てている。このような行動を変えるための仕掛けは日常のいたるところで巧みに用いられています。

本書では、「良い仕掛け」と「悪い仕掛け」を区別した上で「良い仕掛け」を実現する方法について述べています。

良い仕掛けとは、仕掛ける側と仕掛けられる側の双方の目的を知ったときに、「やられた、素晴らしい」と笑顔になるもので、逆に悪い仕掛けは、「だまされた、もう引っかからないぞ」と不快にさせるものです。

仕掛けは、身近な問題から社会の大きな問題まで解決するものであり、あらゆる人が本書の対象になっています。

こんな方におススメ!

☆楽しい仕掛けを考えている方
☆利用者のマナー向上に取り組んでいる方
☆不快な思いをさせずに問題を解決したいと思っている方

感想

人に何かしてもらいたいと思ったときに、直接お願いするのではなく、興味と行動を結びつけて結果的に問題解決につながる「仕掛け」という方法は素晴らしいと思います。

面倒なことだったり、面白くなかったり、相手の気の進まない場合には特に有効なのではないでしょうか。

“行動の選択肢は原理的には無数に存在するが、人はよく知っている場所ではあまり考えずに毎回良く似た行動をとる”

と著者は言い。私たちがすでに知っている知識や経験を利用することで、相手が直感的に注意を引く仕掛けをつくることができると教えています。

仕掛けを見つける方法としては、

“好奇心旺盛な子どもを観察すれば良い”

 

“子どもは仕掛け発見器である”

と語っています。大人になって知識が増えてくると、世の中に対する好奇心もどんどん弱くなります。

大人は、つい無意識のうちに常識というフレームの範囲内で物事を判断してしまうこともあります。

なので、自由な発想をする子どもを観察することが、仕掛けを見つける有効な方法の一つなのでしょう。

大学の先生が書いている本ですから文章が難しくなると敬遠されるので、なるべく易しい言葉で書かれているので好感が持てます。

欲を言えば、仕掛けを考える上での、気づきの方法や方程式がもっと具体的に記されていれば、なお良かったように思います。

ビジネスを対象に書かれていないので、すぐに自分の商売に結びつけることはできませんが、この本を一つのきっかけとして、商品開発にも応用できると感じました。

もし次回作があるとしたら大変楽しみですね。

目次

序章 「ついしたくなる」には仕掛けがある

1章 仕掛けの基本

2章 仕掛けの仕組み

3章 仕掛けの発想法

【今日おススメした本】
仕掛学

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