なぜ一流の人は謝るのがうまいのか
「謝る」と「詫びる」は違います。
部下を動かす、得意先に信頼される、仲間に慕われる。
一流の「謝る」とは人生をも変えてしまうコミュニケーションツールなのです。
題名 なぜ一流の人は謝るのがうまいのか 100%信頼される人間関係の法則
著者 野呂エイシロウ(のろ・えいしろう)
発行 SBクリエイティブ株式会社
内容
著者の野呂エイシロウさんは1967年愛知県生まれ。「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で放送作家デビュー。その後「ザ!鉄腕DASH!!」「奇跡体験アンビリーバボー」などにたずさわり、話し方や提案力などを鍛えられます。
30歳から“戦略的PRコンサルタント”としての仕事をスタート。これまで担当したクライアントは「SoftBank」「ライフネット生命」をはじめ国内外トップ企業90社以上で、影の仕掛け人として活躍されています。
世界を見渡すと「非を認めたほうが負け」的な考えがあるといわれます。ですが、「謝ったほうが勝ち」と著者は言います。
「謝る」ことは最強の人間関係スキルであり、スタッフを動かす、得意先に好かれる、仲間に慕われる、そして人生がうまくいく。一流の「謝る」というのは人生を変える実践的なコミュニケーションツールであり、成功者の多くが「謝る」のが本当にうまいと言います。
第1章「なぜ結果を出す人ほど謝るのがうまいのか」では、自分に非があるから謝るのではなく、円滑なコミュニケーションのための謝罪だと説明しています。
第2章「謝って成功できる人7つの共通点」では、人のせいにしない、すべて自分の責任と考えることの重要性を説きます。
第3章「『許されキャラ』の習慣で敵をつくらない」では、謝るときのTPOなど相手への配慮を意識することを認識させてくれます。
第4章「『また会いたい!』と思われる人の『いいひと戦略』」では、相手の嗜好など謝る前の準備の大切さを教えてくれます。
第5章「弱くても勝てる!一流の『ずるい思考法』」では、「うまくいかない」ことを前提とした対策を立てることをすすめています。
こんな方におススメ!
・あやまるのは苦手だと感じている方
・口論やもめごとが苦手な方
・人間関係の構築が苦手な方
感想
自分に非があるから謝るのではなく、コミュニケーションの一種として謝罪の言葉を使うのだと著者は言います。
ミーティングにきてくれた相手に対して、「早い時間ですみません」「こんな狭い部屋で申し訳ありません」など謝ることは、相手への“おもてなし”でもあるとも考えています。
どんな親しい人でも100%分かり合えることはできません。ましてや仕事上の相手ならなおさら意見や認識の相違があり、必ずマサツが生じます。
そのマサツをなるべく少なくして、得意先やスタッフに好かれ敵をつくらないようにスムーズな人間関係を築く実践的なスキルとして「謝る」重要性を説いていました。
私は仕事でミスをした場合には、言い訳をしないでとにかく「謝る」ことを意識しています。一生懸命「謝る」人にきつくおこる人もそうそういませんし、ミスの原因を人のせいにした瞬間に自分の評価が下がってしまうことを知っているので、とにかく最初は何も言わずひたすら「謝る」ことをだけを考えます。
謝りつつ一通りミスの原因など説明して、相手が落ちついたら、今後どのようにしたら良いかを誠心誠意話すことで相手も安心して納得してくれる場合が多いような気がします。
人のせいにした瞬間にあなたの評価は下がります
人に頭を下げることはイヤなことですし、自分の評価を下げないようにするためにミスを人のせいにしたくなります。ですが人のせいにしたことがバレてしまうと悲惨です。「下手な言い訳」ひとつで更に評価が下がってしまうのはもったいないことなのです。
もしあなたが本気で成功を望むなら、起きることはすべて自分の責任と考えておくことが重要です
他人のせいにした時点で思考は停止してしまうと言います。すべては自分次第、仕事で起こったことはすべて自分の責任と思うことで、不思議なほど前向きになれるのです。
謝ることは悪いことでも、負けることでもありません
一生懸命仕事をすれば、ミスもトラブルも発生します。ミスをしない人などいません、だから謝るのです。悩む前に謝る。誰もが謝って許してもらってきたのだからお互い様なのです。
目次
第1章 なぜ結果を出す人ほど謝るのがうまいのか
第2章 謝って成功できる人7つの共通点 第3章 「許されキャラ」の習慣で敵をつくらない 第4章 「また会いたい!」と思われる人の「いいひと戦略」 第5章 弱くても勝てる!一流の「ずるい思考法」 |
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