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プレゼンできない社員はいらない

私たちは毎日のように何らかのプレゼンを行っています。

上司に対して、会議の中で、お客様に対して…

そして、これらすべてに対してプレゼンの技法が使えるのです。

逆にいえば、日常の仕事のクオリティを決めるのはプレゼン力なのです。

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題名 プレゼンできない社員はいらない
著者 車塚元章(くるまづか・もとあき)
発行 株式会社クロスメディア・パブリッシング

 

内容

著者は新日本証券株式会社(現 みずほ証券)を経て、経営コンサルティング会社に入社。戦略立案、問題解決プロジェクトなどに携わり、現在は株式会社ブレイクビジョン代表取締役として活躍されています。

 

プレゼンというと商品説明や新商品発表会など、大勢のお客様の前で堂々と話をするというイメージがあります。

しかし著者いわく、プレゼンのスキルはそのような大きなものだけに使うわけではないと言います。

会議の中で自分の考えをロジカルに主張する、あるいは上司に対してプロジェクトの進み具合を報告する場合などにも何らかのプレゼンの技法が必要になります。

効果的に自らのメッセージを伝えスムーズにコミュニケーションを行うためにプレゼン力は一つのカギになるのです。

 

プレゼン力は「人間力」×「内容力」×「表現力」の総合力で決まると著者は考えます。

「人間力」とは地位や肩書き、知名度など、「内容力」とはコンテンツや構成、「表現力」とは言いたいことを効果的に伝える力などです。

人間力と内容力を高めるには、かなりの時間が必要になりますので、本書では「表現力」に磨きをかけて総合力で勝負をする方法を中心に教えてくれています。

 

こんな方におススメ!

・プレゼンの時、どうも相手の反応がいまいちだと感じている方
・上司からの評価を上げたいと考えている方

・部下の自主性をもっと引き上げたいと考えている上司の方

 

内容

本書で言うところのプレゼンとは「伝える技術」だと感じました。

仕事や家庭、地域社会でも、自分以外の他人との関わりが必ず発生しています。

自分の考えを100%相手に伝えるということは非常に大変で、自分との関係が遠くになればなるほど伝え方の工夫が重要になってきます。

そして上手に伝えることにより、コミュニケーションもスムーズになり自分への評価というものもだいぶ変わってくるものではないでしょうか。

 

本書では「伝える技術」のテクニック的な部分にしぼり込んで、それぞれのシーン毎に詳しく解説してくれています。

・プレゼンの効果的な行い方
・会議での説得力をアップさせる方法
・上司に評価される報連相の行い方
・部下を動かす指示の行い方 などです。

これらのシーンにより細かい技法は変わってきます。ですが、すべてに共通する分かりやすく伝えるための「キモ」は以下の話しの進め方だと感じました。

 

「結論(総論)→詳細」へと話を進める

 

プレゼンの場合ですと、最初に結論を言うことで記憶に残りやすく、またその後の理由や具体例を直接結論に結び付けて聞いてもらえます。

上司への報告では、ダラダラ話してしまうと「だから結論はなんなんだ!」となってしまいますので、忙しい上司のためにも論理的にまず結論から簡潔に話すことでしっかり最後まで聞いてもらえるようになります。

部下に対する指示では「とにかくやれ!」ではなく、まずやってほしいことの目的を話す、それから具体的な指示を出します。「人は納得しないと動かない」ので、なぜそれを行うのかはっきりさせてから指示を出すことで、部下のパフォーマンスはかなり向上するのではないでしょうか。

まず全体を想像させる、それから具体的な詳細を説明する。この流れなんですね!

 

目次

第1章 仕事の9割はプレゼンで決まる

第2章 聞き手が食いつくトークの黄金則

第3章 スライドの作り方と機材の準備

第4章 拍手をもらう発表会・セミナープレゼン

第5章 説得力をアップさせる会議プレゼン

第6章 上司に評価される報連相プレゼン

第7章 部下を動かす依頼・指示プレゼン

第8章 顧客にYesといわせる商談プレゼン

 

【今日紹介した本】

プレゼンできない社員はいらない

 

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