トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術 [超実践編]
著者がトヨタで学んだ「紙1枚」にまとめる技術は、頭の中のゴチャゴチャをすっきりさせてくれる、シンプルにして実践的な思考整理術です。
題名 トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術[超実践編]
発行 浅田すぐる(あさだ・すぐる)
内容 株式会社サンマーク出版
内容
著者の浅田すぐるさんは、“伝わるカイゼン”「1枚」ワークス(1sheet Frame Works)代表。就職氷河期に、当時就職人気ランキング1位のトヨタ自動車から「紙1枚」自己分析で内定を得る。
入社後、トヨタ特有の紙1枚にまとめる仕事術を習得する。「トヨタのホームページ管理人」となってからは、パソコン画面「1枚」に収まるシンプルで見やすいサイトにカイゼンを行い、企業サイトランキングで日本一となる。
2012年に独立後は、企業研修などで「紙1枚」にまとめる技術を体系化して伝えている。前作の『トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術』では、多くのトヨタ社員が行っている、情報を1枚の紙にまとめる思考プロセスを著者が独自の研究で体系化し紹介しています。
本書では、「超実践編」ということで、具体的な応用方法の数々を幅広く示しています。
Chapter1では、前著で解説した思考整理術である「エクセル1」と「ロジック3」の書き方や使い方について。
Chapter2では、資料作成において思考整理術をどのように使っていくかさまざまなシチュエーションで紹介します。
Chapter3では、資料作成にとどまらず仕事の色々な場面で使える応用例の説明。
Chapter4では、仕事以外でのユニークな実践例を取り上げています。
こんな方におススメ!
☆とにかく忙しすぎる方
☆何から手をつけていいか分からない方
☆言いたいことがうまく伝わらない方
感想
「困ったときの『紙』頼み」
「1枚」フレームワークのことを、著者はこう表現しています。
やらなければいけないことが山積みとなり、どこから手をつけていいのかが分からない。
伝えたい論点がたくさんありすぎてうまく伝えられない。
など、頭の中が混乱している時に、紙に書いて見える化することで、カオス状態だった情報をすっきりさせることができ、しかも書くことで以外とやるべきことが少ないことに気づくことがあります。
とにかく書き出すだけでも頭の中が整理され、すっきりするのですが、そこに本書にあるような情報を集約するための「型」があればより効率的に問題を解決できるでしょう。ここで教えているやり方は簡単で、
①「1枚」の紙を用意する
②「フレーム」を紙に書く
③「テーマ」を決め埋めていく
基本的にたったこれだけです。しかもフレームの種類も、「エクセル1」と「ロジック3」の2パターンだけですので、ほんの数分でできてしまいます。
本書の構成は、仕事上で使えるフレーム活用法が前半の3分の2、後半の3分の1は仕事を超えた、ありとあらゆる場面で使える思考整理術になっています。
内容的には、フレームワークによる具体的な応用編ですので、基本的な活用法を学びたい方は、前著『トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術』を読み、それから本書を読むのが良いかもしれません。
目次
Chapter1 「まとめる」技術はこうすれば簡単に実践できる
Chapter2 「紙1枚」を使えばどんな資料作成も思いのまま Chapter3 いつでもどこでも、仕事で困ったときの「紙」頼み Chapter4 あらゆるゴチャゴチャは「紙1枚」でスッキリまとまる! |
【今日おススメした本】
トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術[超実践編]
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