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ヤバイ出世学 気弱なあなたも会社で一目置かれる心理術

出世する人と出世できない人の違いは何でしょう?それは「評価されるルール」に従って行動しているか否かです。どんな業界、職種でも、なぜか出世してしまう秘密を本書は大公開します!

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題名 ヤバい出世学~気弱なあなたも会社で一目置かれる心理術~
著者 内藤誼人(ないとう・よしひと)
発行 大和書房

内容

著者の内藤誼人さんは、心理学者、立正大学客員教授。有限会社アンギルド代表取締役でもあり、社会心理学の知見をベースにビジネスシーンへの応用に力を注いでいる。主な著書に『電車のハシに座る人は、成功できない』『「人たらし」のブラック交際術』などがある。

本書は、出世できるルールを学べる本です。評価されるルールを知り、その通りに行動するだけで自分では望まなくても自然と出世してしまうのです。どんな業界、職種、組織でもなぜか出世してしまう方法の極意を社会心理学のプロフェッショナルである著者が徹底公開します。

Lesson1では、仕事をする上でも基本となるスピーディーな対応について説明しています。相手を待たせないようにする、だれよりも先に動くことで周りのうけが変ってきます。

Lesson2では、相手のことを思うちょっとした気づかいを教えています。コピーの取りかた、旅行の土産など小さなことだけど相手の心にしっかり残る行動で差がつきます。

Lesson3では、がまんすることの必要性を論じます。叱責やクレームに対して、反論をしたくなりますが、少しこらえて感謝の気持ちで受け入れることをすすめています。

Lesson4では、争わない「器の大きさ」で勝負する方法を教えています。自分のメリットだけで行動しないで、職場全体の働きやすさを優先にする人が社内政治で勝利をつかみます。

Lesson5では、相手から好印象で見られる立ち回り方法を教えます。ちょっとした工夫で明るく元気に仕事も出来る人と思われるようになります。

こんな方におススメ!

☆評価され出世する仕組みを知りたい方
☆上司や取引先に怒られてばっかりいる方
☆もっと社内での評価を上げたい方

感想

本書は、著者の個人的な経験から導き出された方法だけでなく、心理学の知見を生かし、その裏づけとなる実験なども加え論理的に話を進めていきます。

全部で51個の方法が載せられていますが、なぜその行動がダメで、それを改善することで周りからどう見られるようになるか、ということをやさしい言葉で分かりやすく書いてあるので、頭にスッと入ってきます。

例えば仕事をする上での基本中の基本としているのが次の言葉です。

出世する人は、すべてのことがスピーディー。

レストラン、荷物の発送や電話の応対などでもそうですが、待たされることに対して人はイライラしてしまうものです。ですがその逆で「いつでもいいよ」といって渡した書類がその日のうちに出来上がってくる時など、「仕事、早えな!」と思われ評価も上がります。

このほかでもカラオケの歌う順番、会議での発言などスピーディーを意識していると確実に周りのうけは良くなるようです。

本書では、積極的に「好かれる」方法となるべく「嫌われない」ようにする方法の両方のテクニックについて紹介しています。

「好かれる」という攻めと「嫌われない」ようにするという守りでは攻めの戦略の方が積極的であり、効果が大きいような気がしますが、著者いわく「嫌われない」守りの戦略の方が重要だと言います。その理由として、次のように語っています。

人によいことをされても、すぐに忘れてしまうのに対して、イヤなことをされるといつまでもおぼえているものである。

ですから、「嫌われない」ようにきちんと守りを固めながら行動したほうが良さそうですね。とくに自己PRの苦手な人などは守りの戦略が有効ではないでしょうか。

今回は、目次を読むだけでもかなり勉強になるので、少し長いですがすべての目次を載せてあります。

目次

Lesson1 「速さ」で出世レースを逆転する
▪食事の注文でわかる、出世できる人・できない人
▪「ちょっと考えます」と言った瞬間に出世は遠のく
▪未熟でも評価される「締切前提出」の鉄則
▪会議では、「一番手」になることだけ考える
▪お叱りへの返事は、「はい、すぐに!」とだけ即答せよ
▪悪い知らせは、早く報告するほど喜ばれる
▪10分短く話すと、味方が増える
▪カラオケで最初に歌う人が握るのは、マイクだけではない

Lesson2 細部の「丁寧さ」で、存在感を生み出す
▪コピー取りで「微差」がつく人の、ほんのわずかなひと手間
▪努力の結果がゼロでも、評価は100パーセントついてくる
▪出世の道は、無駄足を踏むほど早く進む
▪話す内容が10倍濃くなる「顔見せ報告」
▪「社内営業」は、噂話を利用しろ
▪出張・旅行の「お約束」を忘れない
▪SNSは、人付き合いの宝の山
▪デキる印象は、言葉遣いで9割決まる
▪雑談で話を振った人の数が、味方の数になる
▪どんな人にも圧迫感を与えない話し方
▪1秒でも長く、相手の目を見つめる

Lesson3 ひそかな「我慢」で、信頼を勝ち取る
▪プライドは、捨てるのではなく、「脇に置く」
▪我慢強さで、自らを一段上に押し上げる
▪不愉快なことは予想するだけで99%パーセントやり過ごせる
▪上司との議論は、事実とデータだけそっとつぶやけ
▪悪口は、話題を出した人からまず嫌われる
▪影が薄い人のための黒子戦略
▪クレーム・文句の嵐は、「感謝の傘」でしのぐ
▪他人に不快さを与える、“自覚なき所作”を直す

Lesson4 「器の大きさ」で周囲を掌握する
▪「争わない・戦わない人」が、社内政治の勝利をつかむ
▪“競争しない人”ノーベルが偉人になったワケ
▪自分のメリットは、いつでも「二の次」に考える
▪悩み事を聞かない人は、相手を二度傷つける
▪恥ずかしい体験話で、人を惹きつける
▪ゴマすりは、上司ではなく、部下にしろ
▪つくった「明るさ」で、職場を自然に和ませる
▪人の気を良くする“作り笑い”をキープせよ
▪最高の笑顔を見せる、「視覚化」テクニック
▪SNSに暗い話題は必要ない
▪口うるささを、封印する
▪杓子定規のお堅いルールは、一時忘れる

Lesson5 ちゃっかりな「器用さ」で、うまく立ち回る
▪やる気の出ない仕事が進む「自動化」の法則
▪苦手なもので勝負するのを、やめる
▪困ったときは、一目散に上司にすがりつけ
▪自分が気に入られていない「何か」を探る
▪会話は、「パターン化」で何とでもなる
▪説明するときは、相手を子ども扱いせよ
▪言葉ではなく、「リアクション」の達人になろう
▪わざとガツガツ食べて、人と親密さを生み出す
▪話しを聞き出すなら、相手の帰り際を狙え
▪嫌われない人がしているポジティブ指示術
▪ほのかな恋心で、常に上機嫌な自分になる
▪「好かれる」より、「嫌われない」努力を

【今日おススメした本】
ヤバい出世学~気弱なあなたも会社で一目置かれる心理術~

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