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経済と“世界の動き”が見えてくる!東大のクールな地理

公開日: : ノンジャンル ,

ふだんニュースや新聞、SNSをチェックしていても、なかなか見えてこない本質的な「世界の見え方」や「時代のとらえ方」を教えてくれるのが“東大地理”なのです。

題名 経済と“世界の動き”が見えてくる!東大のクールな地理
著者 伊藤彰芳(いとう・あきよし)
発行 株式会社青春出版社

内容

著者の伊藤彰芳さんは、1974年岐阜県生まれ。東大を卒業後2年間のドイツ生活を経て帰国後、河合塾で地理の講師となる。論述からセンター試験まで幅広く授業を担当し、特定大学模試や全国模試の作成に携わる。

著書に『改訂版 地理B統計・データーの読み方が面白いほどわかる本』などがある。

近年、大学はどのような学生像を求めるのかをまとめた「アドミッションポリシー」を公表しています。東大の場合は、「知識を詰めこむことよりも、持っている知識を関連づけて解を導く能力の高さを重視します。」と宣言しています。

東大地理は、ほとんどが論述問題です。問題に答えるためには、「いま、世界でなにが起こっているのか」「なぜ、そうなったのか」という過程や背景を理解しておくことが求められます。

解答を考えることで、ふだんニュースや新聞、SNSをチェックしていても見えてきづらい、本質的な「世界の見え方」「時代のとらえ方」へと案内してくれるのが“東大地理”なのです。

東大地理の問題を通して、今の世界情勢や経済の動きを確認するとともに、自分が持っている知識を論述的に活用する思考プロセスも楽しめるよう本書は工夫されています。

また、内容は6日間で読めるようになっていますので、ムリせず自分のペースで読み進めることができます。

こんな方におススメ!

☆地理的な観点から、世界をもっと知りたい方
☆点だけでなく線あるいは面として、世界を見たい方
☆いま、世界でなにが起こっているのかを知りたい方

感想

予備校の講師が書いた本なので、まるで問題集のようなイメージを受けます。

まず、問題文を見てから答えを考えさせ、それから解答の説明に入っていきます。こう書いていくと、だいぶ堅苦しく読みづらい感じを受けてしまいますが、そうではありません。たしかに問題集的ではありますが、わかりやすく優良な問題集です。

図表も多く、重要な箇所にはアンダーラインも引いてあり、なにしろ内容がよく伝わるように、なるべく簡単な言葉を選んで書いているのです。

専門用語を使い教科書的な文章ですと、いかにも勉強している感じになり、本を読み進めるスピードが落ちてしまいますが、こちらを飽きさせず、まるでカリスマ講師の講義を聴いているように、その世界に引き込まれていきます。

話の進め方は、東大入試に出題された地理の解説をしていくのですが、ピンポイントの説明だけでなく、その出来事が起こるに至った時代背景や他国との関係、あるいは人種・民族の特徴まで取り上げながら、読者の「なぜ」にしっかりと答えてくれています。

話が解答に向かってまっすぐ進むのではなく、関連ある分野に脱線していくので、それがちょうどよいアクセントになっているのではないでしょうか。

また、断片的な知識が話の中でつながっていくので、なんともいえない納得感と気持ちよさがあります。

知っているようで、案外知らない世界の動きを様々な角度から学ぶことができる、ビジネスパーソンにとっても読んでおきたい一冊ですね。

目次

1日目 国境をまたぐ 人・モノ・カネ・情報
①時間目 世界の国際電話通信量
②時間目 世界の航空輸送
③時間目 インターネットと国際電話の利用者率

2日目 中国、東・東南アジア
世界のエンジニアから「世界の市場へ」
①時間目 中国の農産物貿易と水産業
 補議の1時間目 農産物の生産にも広がる国際分業
 補議の2時間目 水産業・・・マグロが危ない!
②時間目 海域と経済開発
③時間目 パソコン生産上位国の変化

3日目 アメリカ合衆国 姿を変える「唯一の超大国」のこれから
①時間目 エネルギーと環境問題
②時間目 工業をとりまく大きな変化
③時間目 人口分布から見えてくるアメリカ

4日目 EU 国家連合の深化と拡大、そして・・・
①時間目 EUの貿易①
②時間目 EUの貿易②・・・EUと中国・ロシア・日本
③時間目 ドイツと日本の都市

5日目 途上国 モノカルチャー経済からの脱却・経済発展とその歪み
①時間目 途上国の鉱産物資源
②時間目 ベトナムの農業とフェアトレード
③時間目 アフリカ3カ国の貿易相手国

6日目 日本と世界 ニュースや新聞が伝えないグローバルな変化
①時間目 海外で生活する日本人と日本で生活する外国人
②時間目 海外の都市で生活する日本人
③時間目 日本の商業
④時間目 アメリカ合衆国と韓国の都市・農村人口

【今日おススメした本】
経済と“世界の動き”が見えてくる!東大のクールな地理

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