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心理学入門―心理学はこんなに面白い

心理学は、人間に関わるあらゆる問題をとらえ、解決していくために役立ちます。

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題名 心理学・入門 –心理学はこんなに面白い (有斐閣アルマ)
著者 サトウタツヤ / 渡邊芳之
発行 株式会社有斐閣

 

内容

著者のサトウタツヤ氏は、立命館大学文学部教授/研究部長であり、著書に「社会と向き合う心理学」(新曜社)、「質的心理学の展望」(新曜社)などがあります。

渡邊芳之氏は、帯広畜産大学人間科学研究部門教授で、「あなたはなぜ変われないのか―性格は「モード」で変わる」などの著書があります。

心理学は思ったより面白くないと思う人が多いと言われますが、そのような人にも心理学に興味を持ってもらえるように工夫されていて、まず、日常的なテーマについて心理学が何をどこまで明らかにしているか考え、それからコアな部分へ進んでいきます。

また、この本の特徴として、すべてをお二人で書いていることがあげられます。多くの教科書が各分野の専門家複数人の共著ですので、どうしても細切れの知識となってしまいます。ですが本書は「知識の流れ」として心理学の全体像を表しています。

 

こんな方におススメ!

・心理学を学び、人生に役立てたいと考えている方
・ビジネスに心理学を活用したいと考えている方
・心理学の歴史から未来を読み取りたいと考えている方

 

感想

心理学を学ぶことでビジネスにもプラスになるのではないかと思い、本書を手に取りました。ページ数は少ないのですが、内容は幅広く、心理学の基礎を学ぶ方が興味を持って読めるように工夫されていています。

私が興味を持ったのは、コミュニケーションの部分です。他者と上手にコミュニケーションしたいと考えた場合、いかに上手に話しをするかを意識してしまいがちですが、本書では「上手に聞く」ことで相手の話を引き出すことのほうがコミュニケーションの改善につながると教えてくれています。そして聞き上手になるポイントは、

 

①傾聴する
②受容する

③傾聴と受容のサインを相手に伝える

 

の3つだとしています。「傾聴する」とは、耳を傾けてしっかり聞くこと、「受容する」とは、むやみに否定・批判したりしないこと、「傾聴と受容のサインを相手に伝える」とは、言葉に出すだけでなく、体を話し相手のほうに向ける、相手の話しに相づちを打つなどもサインになるようです。

それらのサインが相手にうまく伝わると、こちらが一生懸命話さなくても会話がはずむようになるとしています。

3つポイントはコミュニケーションを円滑に行うテクニックとして語られていますが、人間関係を良くする真髄は相手に興味を持つ、あるいは好きになることだと思いました。

著者が紹介している3つのポイントは、恋人同士を思い浮かべていただければ分かりやすいですが、まさに恋愛中の行動ではないでしょうか。

相手のことをもっと知りたい、分かり合いたいとなった時に無意識のうちにやっている行為に似ていませんか。

テクニックも大事ですが、相手のことに興味を持ち好きになる(あるいはそう思う)、もっと知りたいという気持ちがコミュニケーションをスムーズに行う大前提だと感じました。

 

目次

序章 心理学のテーマは無限

第Ⅰ部 身近に感じる心理学

第1章 悩みを抱える人を助ける 臨床心理学

第2章 性格は変えられるか 性格と個人差の心理学

第Ⅱ部 心理学で日常生活を読み解く

第3章 身近な人や社会との関係 社会的行動の心理学

第4章 人が生まれてから死ぬまで 発達心理学

第5章 心を測る 心理学アセスメント

第Ⅲ部 心理学のコアな原理

第6章 世界をどうとらえるか 知覚・認知・記憶の心理学

第7章 あなたはなぜそのように行動するのか 行動と学習の心理学

第Ⅳ部 心理学の過去と未来

第8章 心はどう探究されてきたか 心理学の歴史

第9章 心理学はこれからどうなるか 心理学の未来

 

【今日紹介した書籍】


心理学・入門 –心理学はこんなに面白い (有斐閣アルマ)

 

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