*

これからの時代のリーダー論 今、なぜ部下はあなたに心を開かないのか?

公開日: : 最終更新日:2014/11/28 コミュニケーション, 組織・人事 ,

現場で起きる問題の9割は人間関係のこじれからくる小さなことです。

人間関係のこじれをほどくだけて、チームの雰囲気はガラッと変わります。

チームがうまく機能し、チーム全員が幸せになるためにリーダーは人間について悩み、そして部下をとことん信用する覚悟をもってください。

 
s_DSC_0075

題名 今、なぜ部下はあなたに心を開かないのか? これからの時代のリーダー論 (Sanctuary books)
著者 山川博史(やまかわ・ひろし)
発行 サンクチュアリ出版

 

内容

著者の山川博史氏は、1971年生まれ。飲食業界で4年間勤務後、27歳で独立しチームビルディングシステムを蓄積。現在は8Gグループ取締役副社長COOとして、飲食店やブライダル施設をブランド展開されています。

本書はチームをまとめあげるリーダーがとるべき行動をわかりやすく書いてある本です。著者の実体験から浮かび上がるリーダーの悩みに対して、アドバイスをする設定で話は進んでいきます。

自己啓発本でよくある明るく前向きでチーム全員を引っ張ってプロジェクトを成功させる能力や叱咤激励してモチベーションを上げる能力など、理想論的なリーダー像の話しではなく、自分に無理をせずにソフトマネージメントと言われるこれからのリーダーがとるべき行動がわかりやすく書いてあります。

よく書店などで目にする「リーダー本」に載っていないような細かい事やささいな事もたくさん話をされています。結局のところチーム内で起きる問題のほとんどは、人間関係のこじれから起きるささいな事なのです。

人間関係のこじれをほどくだけで、チームは生まれ変わるということが著者のもっとも伝えたい部分となっています。

 

感想

リーダーというとテレビによく出てくるような明るく活発で、皆をグイグイ引っ張っていく聡明な人が頭に浮かびます。では、実際自分がその立場になったらどうでしょうか? う~ん理想のリーダー像とのギャップにがく然としますね。

私も年相応に長のつく役職にしていただき、部下をもつ立場となっていますが、最初リーダーになったときは何か特別なことをしなければいけないのか…と悩んだ時期もありました。(結局は最初だけでしたが(笑))

この本はそんな悩めるリーダーに対して無理をしないで等身大の自分でいいんだ!ということを教えてくれています。逆に無理をしてしまうと寒いリーダーになって自分だけ浮いてしまうので、やめたほうがいいとさえ言っています。

では、どうやってチームをまとめていったらいいのか?著者は次のように語っています。

 

結局、人です

 

実際の現場で起きる問題の9割は人間関係のこじれから起きるささいな事が多く、それを未然に防ぎ働きやすい環境をつくることができる人がいいリーダーと言えるそうです。

さらに著者は、リーダーは仕事ができなくてもいいとさえ言っています。誰がどの仕事をするのか、どんな目標で毎日何をしていけばいいのかを決めるのがリーダーの仕事であり、その立ち位置を忘れずに皆をケアして、方向性がブレないようにする努力がこれからのリーダーに求められているようです。

部下が求めているのは、引っぱっていってくれる力強いリーダーでも、どなったりしない優しいリーダーでもなく、

 

自分のことをちゃんと見てくれているリーダー

 

と著者は言います。リーダーは部下に対して気負い過ぎず、「自分も役割のあるチームスタッフの一員にすぎない」ことに気づき、理想のリーダー論にしばられ自分を変えようとするのではなく、部下に適切な役割を与え正しい方向を指し示すことに専念するリーダーを目指す。それには、部下を観察する努力はしっかりしていくようにしなければなりません。

部下から心を開いてもらいしっかりとしたコミュニケーションを行うには、まずリーダーの方から心をオープンにする必要があります。部下に対してもっとも効果的だと思えるポイントと、それをうまく指導にいかすテクニックはぜひ身につけておきたいですね。

 

目次

第1講義 仕事ができすぎるリーダー問題 部下から信頼される方法

第2講義 ブレスト会議裏目の法則 ブレスト会議がチームを崩壊させる理由

第3講義 がんじがらめの理想のリーダー像 気負いすぎが招く部下のリーダー離れ

第4講義 自分のものさし理論 自分の過去はいつだって美しい

第5講義 コミュニケーションは量である 部下を褒めるだけでも立派なコミュニケーション

第6講義 思い立ったが凶日 あなたは思いついたことを伝えようとしていないか

第7講義 スタバに行こう理論 相談の仕方 され方のルールをつくる

第8講義 チャンネルを変えよう 陰と陽のリーダーシップ

第9講義 小さな嘘をついて誤魔化す部下の問題 心を開かない部下の心を開く

第10講義 ブレイクスルー理論 部下が成長するきっかけを作る

第11講義 当たり前が当たり前じゃない問題 部下への正しい任せ方

第12講義 リーダーの心が折れちゃう問題 リーダーの心が折れないようにするには

第13講義 一貫性を持つなんてできるわけない問題 部下に一度お願いした仕事を上手にキャンセルする方法

第14講義 部下が突然やめると伝えてくる問題 部下の辞める気持ちを引きとめる方法

第15講義 部下がミスをしたらかばうのか問題 部下が叱られている場面に遭遇したら

第16講義 チーム内の空気が悪い問題 チームの空気を換えるには

第17講義 慕ってくる部下をえこ贔屓しちゃう問題 やっぱり部下をえこ贔屓したらダメ?

第18講義 部下はどうやったら自主性を持つのか問題 自分が率先して仕事をテキパキするようにしたい

第19講義 モンスター部下に出会ったら問題 自分の手に余る部下に対して何ができるのか?

第20講義 やる気があるのに仕事ができない部下 リーダーが腹をくくるとき

【今日紹介した本】

今、なぜ部下はあなたに心を開かないのか? これからの時代のリーダー論 (Sanctuary books)

↓ランキング参加しています!
にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ

スポンサーリンク

関連記事

あなたを悩ます 話してもわからない人

「話してもわからない人」とのコミュニケーションに悩んだことのある方に、対応のヒントを教えてくれる一冊

記事を読む

伝わっているか?

なんとかして「伝えよう」として、がんばればがんばるほど空回りしてしまう。   それ

記事を読む

会話の達人の話し方を真似したら 人見知りの僕でも楽しく雑談できました。

何を話したらいいのか分からない人は、実は「聞く」ことが苦手なのです。 意識が「話す」ことばかり

記事を読む

図解 頭のいい説明「すぐできる」コツ

伝えたいことが、相手に正しく伝わらない。 お願いしたのに、相手がその通りに動いてくれない。

記事を読む

本番に強い人は、ヤバいときほど力を抜く 人前で話すのが劇的にラクになる7つの技法

本番に強い人と、そうでない人の違いは何でしょうか? 答えは、心をゆるませられるかどうかです。肝

記事を読む

「私は私」で人間関係はうまくいく

人生がうまくいかないのは、あなたが「やさしい」からではないですか? 「やさしい」人たちは、自分

記事を読む

変わっているけど、成果を生み出す!思わず「へぇ~」と言ってしまう会社

一度聞いただけではちょっと信じられないユニークな制度、働き方やもうけ方を持つ、思わず「へぇ」とうなっ

記事を読む

心理学入門―心理学はこんなに面白い

心理学は、人間に関わるあらゆる問題をとらえ、解決していくために役立ちます。   題名 心

記事を読む

「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!

この本は、有名な会話術の講師が書いたコミュニケーション術ではありません。現場で培った実際に使えるコミ

記事を読む

ひとつになって会社を変える 会社改革の物語

本書は、重苦しい閉塞感が充満し停滞ムードからぬけ出せないでいる企業が舞台です。   そ

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


スポンサーリンク

「想い」と「アイデア」で世界を変える ゴミを宝に変えるすごい仕組み 株式会社ナカダイの挑戦

「失敗なんてない!」 世の中で言われているところの失敗というのは

初対面で話がはずむ おもしろい伝え方の公式

どうやったらおもしろい伝え方ができるのか。 元落語家であり、ベテ

仕掛学 人を動かすアイデアのつくり方

問題解決を促すアプローチは、さまざまあります。 どうせなら笑顔に

やむなく営業に配属された人が結果を出すために読む本

売れないのは、商品のせいではありません。あなたが商品の魅力をうまく伝え

頭を下げない仕事術

なかなか相手のOKを引き出せない方、どんなに熱心に頭を下げてもイエスを

→もっと見る

PAGE TOP ↑