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話を噛み合わせる技術

目標を達成するうえで重要なスキルは話し方ではなく、「話を前に進める力」です。本書では、話が前に進まない理由を「話が噛み合わない」ことが原因ととらえ、話を噛み合わせるためのテクニックを具体的に解説していきます。

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題名 話を噛み合わせる技術
著者 横山信弘(よこやま・のぶひろ)
発行 フォレスト出版株式会社

内容

著者の横山信弘さんは、株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役。経営コンサルタントとして企業の現場に入り、目標を絶対に達成させることを信条として活躍されています。

また、年間100回以上の講演やセミナーをこなし、メルマガ「草創花伝」は2万9000名以上の登録者をかかえます。主な著書は、『絶対達成する部下の育て方――稼ぐチームに一気に変わる新手法「予材管理」』『「「空気」で人を動かす』など。

ビジネスで求められているのは上手に話ができることではなく、「話を前に進める力」だと著者は言います。話が前に進まない状況が続くと、時間ばかりかかってしまい、業務効率も強く求められるビジネスの現場においてマイナスになります。

本書では、話が前に進まない原因を「話が噛み合わない」ことだとして、

その原因は何なのか?

要注意人物とはどういう人なのか?

話を噛み合わせるための方法はあるのか?

といったコミュニケーション効率を上げるテクニックを具体的に解説していきます。

ポイントは、「相手を外国人だと思って話す」ことです。相手が外国人だと思えば、話の背骨となる論点を繰り返し説明することでしょうし、理解してもらおうと慎重に対応するはずです。

本書で教える超実践的なコミュニケーションテクニックを習得することで、仕事だけでなくプライベートでも人間関係が良くなり、豊かな人生を送れるようになると著者は語っています。

こんな方におススメ!

☆プロジェクトチームの話が空回りして困っている方
☆上司又は部下と話が噛み合わないで困っている方
☆イライラする相手を「黙らす」話し方を知りたい方

感想

自分の考えていることを正確に相手に伝えることは非常に難しいことです。とくに現代は、インターネットやSNSの発達で一方通行的な情報配信が増え、話を噛み合わせる場面が減りお互いの関係をこじらせることがあるようです。

「話が前に進まない」

「話がややこしくなる」

「自分だけの考えを押し付けてくる」

こんな人との関係は大変気をつかいます。しがらみのない関係であれば、その人との距離を置くという対策ができますが、社内の人、お客様といったビジネス上の関係だけでなく、ご近所付き合い、PTAなどプライベートでも、どうしても付き合わざるをえない関係だとそうはいきません。

こんなときに著者は、「相手を外国人だと思って話す」ことがポイントだと語っています(この外国人とは、少し日本語が話せる程度の外国人です)。相手が外国人ですので、言葉を選んで慎重に説明するでしょうし、もし誤解されてもいちいち腹をたてることもありません。

同じ日本人でも伝わりにくいことを前提として話をする気持ちを持つことで、イライラせずに相手に伝えることができるのかもしれませんね。

また、日本語は英語などと異なり、結論が最後の方に置かれる傾向があるので、一番伝えたい話の「論点」を初めにもってくることも効果的なコミュニケーション技術のようです。

本書の最後に、実際は話が噛み合っていないのに噛み合ってしまう不思議な「魔法」について説明しています。(P.201)

その「魔法」の正体とは「ラポール」―つまり、「信頼関係」です。

マジメな勤務態度、前向きな姿勢、期待された結果を出し続けることで、大きな信頼が寄せられるようになります。

多くの人は案外人の話を正確に聞いていないものですが、しっかりとした信頼関係になれば話が噛み合わなくても、「君がそういうなら間違いない」と思ってもらえ、会話が成立してしまう不思議な現象が起こるのです。

噛み合っていない要素を噛み合わせるのは大変な作業ですので、「日ごろの行い」によって得られる魔法はぜひ手にしておきたいものですね。

目次

第1章 「話が噛み合わない」とは、どういうことか?

第2章 話が「噛み合わない度」チェック

第3章 話を噛み合わせる技術【基本編】

第4章 話を噛み合わせる技術【応用編】

第5章 半紙を噛み合わせるツールのつくり方

第6章 話が噛み合わないほうがいいとき

【今日おススメした本】
話を噛み合わせる技術

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