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トヨタの問題解決

公開日: : 最終更新日:2014/12/01 業務改善 , ,

問題解決力はトヨタだけでしか使えないような特殊な能力ではありません。

どんな職種でも問題が必ずありそれを解決することで生産性や売上UPにつながるのです。

問題解決力は業種、職種を問わず必要とされる力なのです。

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題名 トヨタの問題解決
著者 株式会社OJTソリューションズ
発行 株式会社KADOKAWA

 

内容


 

著者の株式会社OJTソリューションズとはトヨタとリクルートグループによって設立されたコンサルティング会社です。トヨタ勤続40年以上の元ベテラン技術者がトレーナーとなり顧客会社の現場にはりつき、顧客先のカイゼンメンバーとともに汗を流しながら現場のコア人材を育て、変化に強い現場づくりを支援しています。

本書はトヨタの現場力の強さの秘訣であり、イノベーションにもつながる問題解決手法について解説されています。

問題解決の8ステップ」に沿って問題を考えることで「何が問題で」「どこにその原因があり」そして「どんな対策を行えばよいか」といったことを誰でも論理的に分析できるように書かれています。

トヨタの問題解決に対する視点やポイントを把握し、製造現場やオフィスワークなど業種・職種を問わず応用できる書籍です。

 

こんな方におススメ!


 

・問題が山積みで何から手をつけたら良いか分からなくなっている方
・製造現場改善の方法を学びたいと思っている方
・工場の汚れ・散らかりをどうにかしたいと考えているリーダーの方

 

感想


 

トヨタ自動車を題材とした書籍は数多く出版されていますが、本書はより実践的・具体的に書かれていて、すぐに自社の問題解決に応用できるようになっていると感じました。この本を片手に会議やグループワークなどを行うことにより、問題の洗い出し・計画立案・振り返りなど一連のカイゼンと言われる行動が迷いなく進めることができるのではないでしょうか。

今まで安全衛生やカイゼン活動に携わり勉強されてきた方にとっては物足りない内容かもしれませんが、誰にでも実行できるように分かりやすく、また失敗例なども含めて平易な文章で書かれています。

カイゼンに関する書籍には以下の言葉がよく登場します。

 

なぜ」を5回くり返すことで、問題の真因に迫れる

 

有名な言葉ですよね。問題に対して「なぜ」そうなったのか問いかけ、そこから出た答えに対してさらに「なぜ」をくり返し、それを5回くり返すことで問題の真因にたどり着くというものです。

ここで注意しなくてはいけないのが「なぜ」のくり返しをやりすぎても、やらなすぎても真因にはたどり着けないということです。

やらなすぎの場合は、真因にたどり着いたと思い、それをカイゼンしていくのですが結果としてカイゼンされない、あるいは一時はカイゼンされるのですがすぐに元に戻ってしまうことになってしまいます。

「なぜ」の繰り返しをやりすぎた場合は、たどり着いた先が経済状況や会社方針、あるいは社長への個人攻撃などになってしまい自分たちではどうすることもできないことになってしまいます。「なぜ」をくり返すにあたっては適度なバランスが大事ですね。

 

そして、カイゼンを行うにあたり注意しなくてはいけないのが、最初は手を広げすぎないことです。他部署や会社全体を変えるようなものになると労力もかかりますしハードルが高く、本当にそれを行うことによりカイゼンにつながるのか懐疑的な見方もあるでしょうから、まずは自分の部署で行えるカイゼンを行い実績をつくりながら輪を広げていくことでスムーズに大きな問題も解決できるようになるのではないでしょうか。

 

目次

PART1 仕事の成果が変わるトヨタの問題解決

PART2 問題解決の8ステップ

 [STEP]>①問題を明確にする
 [STEP]>②現状を把握する
 [STEP]>③目標を設定する
 [STEP]>④真因を考え抜く
 [STEP]>⑤-⑦対策を立て実行する
 [STEP]>⑧成果を定着させる

 

【今日紹介した本】


トヨタの問題解決
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